【ラグビー】センバツ初出場の四日市工は初心者軍団。部員確保の秘訣は「めちゃビー」。
「練習が緩むのはチームが始まった最初の時期が一番多い。初心者が多いので、朝明に負けてもはじめはこれくらいでいいや、となりがちだった。でも、その気持ち自体が甘いと感じていました。全部勝ちにいって、最後も勝って花園に出る。花園ではノーシードの学校を絶対に倒せるチームでありたいと思っています」 選抜大会では全国のレベルの高さを痛感した。1回戦で天理に7-88、敗者戦では東福岡に7-75といずれも完敗。上村主将は「まだまだ練習しないといけない」と反省するも、両チームからスコアを挙げているようにアタックでは自信を深めた。 「サイズが小さい分、スピードを活かそうと。全国レベルでも通用する場面はあったと思います」 トライを取られる度にハドルで熱い言葉を語り続けたキャプテンは、この先チームが進むべき道も展望する。 「自分一人の力だけでは、全国レベルにチームを持っていくのは難しいと思っています。高校からラグビーを始めた人たちがどれだけリーダーになれるかが大切。1年生が目指したいと思える見本になれるので。だから、試合中は自分が声をかけますけど、練習中は自分が言い過ぎてはダメだと思っています」 いまは部員確保にも精を出し、強化の歩みも止めない。 (文:明石尚之)