大谷翔平が特大犠飛で連敗ストップに貢献 ベンチで歯ぎしり&悔しさ全開 9戦ぶり無安打も野球に没頭する“らしさ”復活 乱闘騒ぎも
「ドジャース5-2パドレス」(13日、ロサンゼルス) ドジャースが接戦を制して連敗を2で止めた。試合開始が2時間15分遅れた中、大谷翔平選手は貴重な追加点となる犠飛を放った。2打数ノーヒットで連続試合安打は「8」でストップしたが、1打点、2四球。初回には開幕戦以来となる二盗も決めた。 【動画】当たってないのに打者がにらみまくり 大谷も参戦!両軍が本塁付近で乱闘騒ぎ この日はナックルボーラーのパドレス・ウォルドロンとの対戦。初回の第1打席、続く第2打席と魔球には目もくれずに四球を選んだ。第3打席は内角カットボールにバットを真っ二つに折られたが、相棒を回収してベンチに戻る大谷らしいシーンもあった。 六回、ラックス&ベッツの連続タイムリーで2点を勝ち越し、なおも1死二、三塁で迎えた第4打席は、外角スライダーを捉えながら惜しくも中堅フェンス手前で失速。ウオーニングゾーンでキャッチされたが、犠飛には十分。貴重な追加点となる4点目で今季10打点に到達した。 だがベンチに戻った大谷は歯ぎしりしながら悔しさ全開。胸の前でバットを強く握りしめるなど大谷らしさが見て取れた。エンゼルス時代はベンチでバットに心臓マッサージを施すなど、ファンもほっこりするシーンを見せてきたが、新天地のドジャースでも見られたことは、メンタル面を考えても明るい材料と言える。 開幕直後に水原一平元通訳の騒動が発覚し、自身も体調不良であることを明かしていた大谷。それでも12日に訴追され、問題は一定の決着を見た。全力で野球を楽しみ、プレーに没頭する環境が整ってきた証しが行動からも見て取れる。 八回の第5打席では右翼へ特大の飛球を放つもフェンス手前で失速。飛距離105メートルと通常ならスタンドインしてもおかしくない打球。思わず大谷も顔をしかめ、9戦ぶりのノーヒットに終わったが、しっかりと打球に角度がついてきた。 五回にはパドレス・プロファーが内角球を巡って激高。両チームの選手がホーム付近に入り乱れる乱闘騒ぎが起こった。ブルペンからリリーフ投手も駆けつけた中、パドレスの松井が帽子を取って頭を下げるとウインクして笑みを浮かべる場面もあった。 球場が騒然とする中、ドジャースは八回にも追加点を奪い、粘るパドレスを振り切った。これで11勝5敗の貯金「6」。ナ・リーグ西地区の首位をガッチリキープし、2位のパドレスに3ゲーム差をつけた。