「サバヌーヴォー」今年も ノルウェー産、空輸始まる
「サバヌーヴォー」と名付けられ、秋にノルウェーから空輸される旬の天然生サバが、今年も羽田空港に届いている。日本で消費されるサバの半分ほどが、実はノルウェー産だ。現地で水揚げされた後、新鮮なまま日航便で輸入する取り組みが4年目を迎え、「新たな秋の味覚に」と人気定着を狙う。 ノルウェー産のサバは9月下旬~11月初旬、脂が乗って「霜降り」になり、ふわふわの食感が特徴。サバヌーヴォーは、取り扱う日航グループの商社「JALUX」が、フランス産ワインの新酒ボージョレ・ヌーボーにちなんで名付けた。脂肪率30%以上、重さ500グラム以上の栄養価の高いものを、同社の担当者が目利きして厳選する。 冷凍せずに水揚げから約60時間で日本に届く。今年は超高速凍結技術で生食用に加工した刺し身やすしネタも用意した。首都圏中心だった販路は九州など各地に拡大。サバ料理専門店や高級スーパーにも提供し、日航の羽田便ファーストクラスの機内食でも楽しめる。