契約した車が”納車されず”キャンセルするも”頭金が返金されぬ”トラブル!?静岡県内でも…被害男性に聞く
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
契約したはずの車が”納車されない”、契約をキャンセルしても”頭金が返金されない”。こうした車の”納車”をめぐるトラブルが静岡県内で発生しています。実際に、被害にあったという男性に話を聞きました。 (被害にあった男性) 「頭を地面につけて返金したところで、正直許さないですけど、それくらい許せない。『逃げない、隠れない、絶対に返す、信用してくれ』それを言った張本人がバックれてますからね!」 こう話すのは、2023年10月、県東部で新車や中古車を販売するある店から、新車を購入したという男性。しかし、今、男性のもとに車はありません。1年以上たっても、納車はされず…。それどころか、頭金として支払った代金とともに、販売店の社長が消えてしまったというのです。 (被害にあった男性) 「11月の末に、社長に電話がつながらなかった、何回かけてもつながらない。社長が失踪したと」「元々社長がいるはずの店舗に電話をかけたら、ほかの従業員が出て『11月27日から行方が分からない、非常に困っている』と言われた」 男性によりますと、2022年に契約した車の代金は330万円。そのうちの半分に当たる165万円を、頭金として店に入金したといいます。納車の予定は、年が明けた2023年1月でした。しかし、店は何か月も様々な理由をつけて、納車を先延ばしにしたといいます。 (被害にあった男性) 「ゴールデンウイーク明けには必ず(納車する)絶対と言い切った。実際は明けても電話は来ず『まだなんですよ』と」「自分から電話することが多く、向こうから電話が来たのが数回、指で数えるくらい」 この状況を見かねた男性は、2023年9月、店に対し契約のキャンセルと、頭金の165万円の返金を申し出ました。しかし、店は、キャンセルには応じたものの、今度は頭金の返金を、理由をつけて先延ばしにしてきたといいます。 2023年11月販売店の社長と担当者が男性の自宅を訪れた際の音声がありました。 (被害にあった男性) 「担保じゃないけど、代わりになるようなものの提示があるわけでもないですよね、口頭だけですよね」「悪い話、逆にバックレちゃえばいいわけだし」 (社長) 「いや、それはないです。僕の方としては、少しでも、毎月5万でもきちんと返済していく」「いくら口でやるやる言っていても、実際にやらないとただの嘘つきということになる」 この後、店からは、実際に男性の口座に5万円が振り込まれましたが、その後、連絡を取っていた社長と音信不通になったといいます。こんなはずではなかったと嘆く男性。遊び盛りの小学生の息子も、車が来るのを楽しみにしていました。 (被害にあった男性) 「車が来たらどこに遊びに行こうか、温泉行こうか、USJ行っちゃう?とか。この1年間、車が来ないことで旅行の計画も立てられず、子どもに悪いなという気持ち」 被害男性によりますと、他にも複数の被害者がいることがわかり、連絡を取り合っているということです。今回男性が契約したという車のショールームを訪ねると。 (記者) 「ショールームや店の横には中古車が並んでいますが、営業している様子はありません」 店が運営する別の店舗にも行ってみましたが、数人の従業員がいたものの、社長の姿はありませんでした。従業員に話を聞くと「社長はずいぶん前から連絡がつかない」と話していました。 今回のトラブルへの対処について、若狭勝弁護士はこう話します。 (若狭 勝 弁護士) 「刑事的には同じような状況で被害を受けている人をかなりの人数集めて、警察に相談する。もう一つは、社長や会社に対して、弁護士に頼み所在を突き止めてもらうなどして、もう少しプレッシャーをかける」「どこかにお金がプールされている可能性もある。徹底的に民事訴訟や刑事の関係で動けばもう少しお金が戻ってくる余地はある」 また、車の購入時に私たちが気を付けることについては… (若狭 勝 弁護士) 「安いからと飛び乗ってしまうと、中には悪徳業者がいる。お金を最初に全額払ってもらわないと困るという場合は危ない。まとまったお金を早く手に入れようとしている可能性もある」「(最初に)払う金額については気を付けることが必要」
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