「ハリポタ」ロン役ルパート・グリントに3.4億円の追徴課税
「ハリー・ポッター」シリーズでロン・ウィーズリー役を演じた英俳優ルパート・グリントに、英国税務当局から約180万ポンド(約3.4億円)の追徴課税が確定したと、米エンターテインメント・ウィークリーが報じた。 問題となったのは、「ハリー・ポッター」シリーズの放送権やDVD販売による、レジデュアルと呼ばれる継続的な収入。グリントはこれまで約450万ポンド(約8.5億円)のレジデュアル収入を得ており、現在も8作品の放映や商品販売による収入が続いている。なお、映画シリーズ全体での出演料は約2700万ポンド(約51億円)に上るとされる。 グリントは2011年、これらの収入を抑制するため「Clay 10 Limited」という会社を設立。レジデュアル権を会社に売却し、資本資産の売却として申告することで、税負担の軽減を試みた。英テレグラフ紙によると、この手法は1960年代にビートルズも実施した節税スキームと同様のものだったという。 税務当局は「収入の付け替えに過ぎない」としてこの申告を認めず、裁判所のハリエット・モーガン判事もその判断を支持した。グリントは「財務は父親と会計士に任せていた」と説明したものの、判断を覆すことはできなかった。 12歳で「ハリー・ポッター」シリーズに参加したグリントは、共演者のダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンと比べると、比較的控えめな活動を展開している。近年は「ノック 終末の訪問者」や、Apple TV+のドラマ「サーヴァント ターナー家の子守」に出演。配信ドラマ「ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋」への参加でも話題を呼んでいる。