阿部詩 涙の敗戦から4時間後「“勝負は一瞬で決まる”を思い知りました。きょうの負けを忘れずに」相手の技をたたえる
◇パリオリンピック2024 柔道女子52キロ級(大会3日目=日本時間28日 シャンドマルス・アリーナ) 【画像】敗戦後コーチに抱きかかえられながら涙を流す阿部詩選手 2回戦で世界ランキング1位のディヨラ・ケルディヨロワ選手(ウズベキスタン)に一本負けを喫し、金メダルの目標がついえた阿部詩選手。試合直後は、悔しさで泣き崩れ立つこともままならず。敗戦からおよそ4時間後、取材に応じた阿部選手。時折、声をつまらせ、涙を見せながらもコメントを残しています。 --オリンピックを終えて 「本当にまずはたくさんの方に…ここまで来るのにすごく良くしていただいて、今シーズンを迎えることができた。本当にありがとうございますという感謝の気持ちでいっぱいです。その期待に応えられなかった“自分の弱さ”と…これから向き合いながら努力していっていきたいと思います」 --負けた瞬間 「すごく相手の技が本当にうまくて、一本を取られた形。負けた瞬間はあまり状況ができなくてという形。本当に勝負は一瞬で決まるというのはこういうことかなと思い知りました」 --兄・一二三選手について(取材後に決勝進出が決定) 「一番の形は兄と2人で金メダルを取って日本に帰ることだった。それはかなわなかったので、あとは兄の応援をして。兄はしっかり金メダルを勝ち取ってもらって、勝っている姿を目に焼きつけたいと思います」 --パリオリンピックはどんな大会となったか? 「ここまで来るのにたくさんのサポートをしてもらったおかげで、この舞台に立てた。この3年間はいろんなことがあったけど、まずこの舞台に立てたことを感謝したい。きょうの負けを忘れずに、いつか自分自身またみなさんと笑えるような日にできればと思います」