豪快ダウンでヒジ破壊!注目の素手ボクシングタイトル戦がまさかの結末に
4月27日(日本時間28日)に米カリフォルニア州ロサンゼルスで開催された素手ボクシング大会『KNUCKLE MANIA Ⅳ』メインイベントのヘビー級タイトルマッチにて、王者のミック・テリル(40=英国)が挑戦者のロレンゾ・ハント(41=米国)に初回TKO勝利。ハントがダウンした際にヒジを脱臼するアクシデントがあった。 【動画】王者の強烈アッパー、相手が豪快ダウンでヒジ破壊! テリルはキックボクシング出身で英国素手ボクシング『BKB』の元ヘビー級王者。21年にBKFCに参戦し初戦はアーノルド・アダムスにKO負けしたが、その後は2戦連続のKO勝利。前戦となる昨年12月のBKFC同級王座決定戦にて、アダムスをKOし、新王者に輝いた。 対するハントはMMA出身で、BKFCの現クルーザー級&ライトヘビー級の2階級制覇王者。BKFCの重量級の顔で9連勝と勢いに乗っている。 試合は1R、突進しながら両拳を振り回すハントに対し、テリルは大きくバックステップしながら回避。自らはジャブを突きながら、時折、踏み込んだ右ストレートを放つ。 1R終盤、至近距離の打ち合いで、テリルの右アッパーがクリーンヒットし、ハントが大きくダウン! すると、ハントが左腕を指しながら何やらアピール。ダウン時に先に左腕をマットに出して着地したが、その時に左ひじが脱臼したのだ。 この結果、テリルは初防衛に成功。ヒジを破壊されたハントの同時3階級制覇は失敗に終わった。消化不良な結末に、ファンからは早くも再戦の声が上がっている。 『KNUCKLE MANIA Ⅳ』 4月27日(日本時間28日)米カリフォルニア州ロサンゼルス ▼ヘビー級タイトルマッチ ○ミック・テリル(米国/王者) TKO 1R1分48秒 ※腕負傷により ●ロレンゾ・ハント(米国/挑戦者) ※テリルが初防衛に成功