【#みんなのギモン】「尋常じゃない騒音と臭い・・・」 ナゼ?ある日突然、住宅街に騒音“ヤード”
■自宅の隣にヤードが…何ができる?
自宅の隣にヤードができた。でも住んでいる街に規制するための条例がない。そんな時、私たちに何ができるのでしょうか? 猿倉弁護士は、騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法、水質汚濁防止法など、既存の法律でも対応できる可能性を指摘します。 猿倉健司弁護士 「騒音、振動、有害物質の汚染拡散などについて法令の規則に反していることが客観的に証明できる調査や映像の記録などを集めることが重要です。法規制の対象となる廃棄物の保管や搬入を示す映像記録や、健康被害が発生した際の医師の診断書も有効です。 騒音、振動、悪臭などによって精神的な健康被害が生じている場合には、警察に被害届や告訴状を提出したうえで傷害罪での被害相談を行う方法もあります」
■専門家「現状はモグラたたき」
ただ、猿倉弁護士は住民レベルでの対応には限界があるとも指摘。騒音ヤードは国が関与すべき社会問題としたうえで、一部の自治体での対応にとどまっている現状を「モグラたたき」に例え警鐘を鳴らします。 猿倉健司弁護士 「市区町村単位の規制から都道府県単位の規制への流れが出てきているが、それでもモグラたたきの幅が少し広がっただけで不十分。国の法令として十分な罰則付きの規制をもって、全国的な取り組みを検討すべき時期に来ています。網羅的な規制をかけなければ、不適切な業者は規制がない自治体に逃げるだけです」 住宅街に、ある日突然できてしまう騒音ヤード。『じぶんごと』として考えてもらいたい問題です。
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