「ウチの子に何するの!」スーパーで転んだ子に声を掛けたらママ激怒→冤罪をどう晴らす?
人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎) 著者プロフィールを見る ● クイズ 広いスーパーで買い物をしていたら、小さな子どもが走ってきて自分の目の前で派手に転んだ。しゃがみこんで「大丈夫?」と声をかけた途端に、大声で泣き始めた。しばらくしたら母親がやってきて、いきなり「ウチの子に何すんのよ!」とキレ散らかし始めた。 「お前んちのガキが勝手に転んだんだ!」と言ったらヒートアップして、さらに勢いよくこっちを悪者認定しそうだ。冤罪はごめん被りたいが、どう言い返すのが適切か? (A)「落ち着いてください。まずは怪我がないか見てあげたらどうですか」 (B)「走り回っている子どもは注意しないくせに、他人は責めるんですね」 (C)「私は何もしてません。防犯カメラで確かめてもらってもいいですよ」
● 正解は…… A ◎ (A)「落ち着いてください。まずは怪我がないか見てあげたらどうですか」 × (B)「走り回っている子どもは注意しないくせに、他人は責めるんですね」 △ (C)「私は何もしてません。防犯カメラで確かめてもらってもいいですよ」 ● 解説 とんだ災難です。母親は子どもの泣き声を聞いて、すっかり興奮してしまいました。言い換え力は、ピンチの状況で自分を守る力でもあります。感情の赴くまま強い言葉をぶつけ合ったら、事態がさらに悪化することはあっても、よくなることはまずありません。 いちばん言ってやりたいのはBですけど、間違いなく火に油を注ぎます。Cは、極めてまっとうな主張ではありますが、いきなりこう言ってもたぶん母親は納得しないでしょう。 泣いている子どもを置き去りにしたまま、大人だけで言い争っている場合ではありません。まずはAのように言って母親の意識を子どもに向けさせ、多少は落ち着いたところで状況を冷静に説明しましょう。それでもゴチャゴチャ言うなら、Cのセリフの出番です。
石原壮一郎