精力的に動く斉藤

　ラグビー日本代表のSH斎藤直人（元東京SG）が移籍の決断理由を明かした。宮崎合宿中の11日、取材に応じ「去年W杯を経験して成長したい気持ちがあった。いい意味で（東京SGは）居心地が良かったので、環境を変えてチャレンジしたかった」と説明した。 　4季在籍した東京SGを先月末で退団。海外メディアでは、フランス1部トゥールーズの獲得候補に挙がっていると報じられている。この日、移籍先はまだ未定であるとしながら「27年のW杯に必ず出たいし、そこでワールドクラスの選手として出たい」と話した上で「今は日本代表でやっている。もうそこに100パーセントコミットしている」と22日のイングランド戦のみを見据えた。 　この日のU―20日本代表との20分×3本の実戦形式では、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチが掲げる「超速ラグビー」を初実践。ジョーンズHCが指示した位置からラインアウトでリスタートするなど、スクラムを行わずプレーを連続するハードな内容となったが、12トライを奪って快勝。攻撃の起点となった斎藤は「特にトランディションのところはよかった。何が超速なのか徐々に理解もできるようになった」とうなずいた。 　「全部のプレーの起点はセット。疲れるとそこが遅れるので、超速ラグビーやる以上はそれを80分やらないと。ラグビーはきついが、全員でつくり上げたい」とイングランド戦へ急ピッチで戦術を組み立てる覚悟だ。