夫が「年収380万円」で、毎日12時間近く働いています。仕事は好きなようですが、将来的に身体を壊さないか不安です。家計に問題がなくても「転職」を勧めるべきでしょうか…?
長時間労働のデメリット
長時間労働は、さまざまなデメリットがあります。 ・睡眠不足やストレスによる体調不良や生活習慣病のリスクの増加 ・集中力や判断力が低下することによる生産性の低下 ・プライベートな時間の減少によるワークライフバランスの悪化 長時間労働は、労働者の健康に大きなリスクをもたらすだけでなく、仕事のパフォーマンスや私生活にまで悪影響を及ぼすおそれがあります。
平均年収との比較
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者全体の1年間における平均年収は458万円、男性の平均年収は563万円です。平均年収を年齢階層別にみると図表1のようになります。 図表1
国税庁 令和4年 民間給与実態統計調査より筆者作成 収入は、年齢や職業など個人の状況によって異なるため、年収380万円が低いかどうかは一概には言えません。しかし、今回のケースでは、月80時間近くの残業代が含まれているため、時間あたりの単価が低い可能性があります。
まとめ
長時間労働は、将来的な健康面や生活の質を脅かす可能性が高いものです。今回のケースでは、いきなり転職を勧めるよりも、まずは現在の職場の労働状況の改善を提案することが最善と考えられます。 ただし、労働時間が減れば残業代などが減り、収入も減少します。お互いの意見を尊重しながら、将来のライフプランについても話し合いましょう。 出典 厚生労働省 時間外労働の上限規制 国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部