「韓国軍ベトナム民間人虐殺」の犠牲になった村、各家で「タイハン法事」
韓国に対し賠償訴訟を進行中のグエン・ティ・タンさんの家でも 韓国の支援者ら、慰霊碑に供花を送って連帯
22日、ベトナムのクアンナム省ディエンバン市社ディエンアン区のフォンニィ・フォンニャット村では、各家で「タイハン法事」が行われた。「タイハン」とは「大韓」のベトナム式発音で、この村では56年前に起きた韓国軍による虐殺の犠牲者を悼んで「タイハン法事」と呼ぶ。 虐殺当時の生存者の一人で、昨年2月7日に大韓民国政府を相手取った国家賠償訴訟の一審で勝訴したフォンニィ村のグエン・ティ・タンさん(64)も、村の住民と親戚を招待して法事を行った。グエン・ティ・タンさんは当時、兄と一緒に重傷を負い、母親と叔母、姉、甥(姪)を失った。 韓ベ平和財団(理事長:カン・ウイル)は、「つらいその日を忘れず一緒に追悼しながらも、あたたかい連帯の力を集めるフォンニィ・フォンニャット村のタイハン法事は56年続いている」とし「命日に合わせて慰霊碑に置く供花と法事用のフルーツバスケットを現地に送った」と明らかにした。1968年2月12日、この村に韓国軍海兵第2旅団1大隊1中隊が乗り込んだ後、計76人の住民が遺体で発見された。旧暦で虐殺が行われた日(1月14日)の前日に法事が行われ、今年は新暦の2月22日だった。韓ベ平和財団は、韓国軍による虐殺の犠牲者の命日に合わせて毎年ベトナムの25の村に170の供花とフルーツバスケットを送っているという。 大韓民国政府はグエン・ティ・タンさんの一審判決に対して控訴し、先月19日、ソウル中央地裁第1別館で初の控訴審が開かれた。政府法務公団と国防部および法務部法務官、2社の法務法人の弁護士で構成された政府代理人団は当日、「被害者および被害者の兄の陳述だけで、このように途方もない行為に対して事実認定をし、国家賠償を認めることは、正義に反する」という趣旨で控訴理由を説明した。 コ・ギョンテ記者