《ブラジル》11歳少女が強姦され出産=容疑者は「祖母の恋人」
11歳の少女が祖母の交際相手から性的虐待を受け、妊娠して出産するという、衝撃的な事件が国内を震撼させている。少女の母親が、娘の体の変化に気づき、生理用ナプキンが減らないことから妊娠を疑い、少女に話を聞いたところ、レイプ被害を打ち明けたという。容疑者は12年前から被害者少女の祖母と交際しており、少女が誕生して成長する過程を側で見ていた人物だった。19日付G1が報じた。 事件は北東部セアラ州内陸部サンタキテリア市で発生。少女は今月13日に出産したという。 少女の母親はG1の取材に対し、娘が虐待の事実を明かした時は、すでに妊娠7カ月だったという。「娘はひどく緊張し、怯えていました。『誰とも交際していない』と言ったのですが、妊娠検査で陽性反応が出て、病院で検査を受けた際、医師は娘が虐待されたことを見抜き、警察への通報を促しました」と母親は語った。 母親は、娘がある日を境に祖母に会いたがらなくなったため、不審感を抱き始めていたという。容疑者は被害者が生まれる1年前から、約12年間少女の祖母と内縁関係にあった。「彼(容疑者)が私の母親と付き合い始めた時、私は娘を妊娠していました。彼は常に信頼できる人だったので、犯行に及んだとは信じ難かった」と母親は明かした。 母親によると、少女は容疑者から犯行をバラさないように脅されていたという。虐待が1度だけだったのか、何度も繰り返されたのかは明かさなかった。 容疑者はその後、家族の元から姿を消している。警察は彼の年齢や逃亡者と見なされているか等の詳細を明らかにしておらず、「弱者に対する強姦犯罪の状況を引き続き捜査している」とだけ述べた。 事件が明るみに出てからは、家族の関係も揺らいでいる。少女の母親によれば、祖母は虐待を信じておらず、時には少女を嘘つき呼ばわりすることもあり、今は疎遠になっているという。 母親は「私も夫も強い憤りを感じています。最初、娘に悪影響が及ぶと思い、生まれてくる赤ちゃんを養子縁組に出すことを考えていました。心理学者と話をして、娘も赤ちゃんにも罪がないことを理解し、家族で協力して育てることに決めました」と述べた。 一家が住むコミュニティでは、子どもたちを助けるための物品を集めるキャンペーンを開始した。家族には、この11歳の少女以外にも5人の子供がいる。 被害者少女は現在、同市の社会福祉センター(Cras)の専門家によって精神的サポートを受けている。