夏に咲き乱れるコスモス、来園者に人気。長居植物園/大阪
夏のコスモス咲き乱れ―。長居植物園(大阪市東住吉区長居公園)で、秋に咲くはずのコスモスが一面に咲き誇り、訪れた人たちを驚かせている。「去年のこぼれ種が今ごろあがってきたようだ」と同園関係者。9月にコスモスを咲かせるには間もなく刈り取らなければならないが、来園者から「きれい」と言う声もあり、関係者は「もうちょっとおいときます」と苦笑を浮かべる。 「去年咲いてた時のこぼれ種が、何らかの形で咲いちゃったみたい」と話すのは、同公園を管理する長居パークセンターの西谷知良子さん。昨年は、毎年行われている「コスモス刈り取り体験会」が雨で順延。その間、コスモスを長くおくうちに種がたくさん落ち、土の中に残っていたものが今になってあがってきたとみられるという。西谷さんは「5月などは気温が高かったりして、コスモスにとって育ちやすい環境だったんでしょうね」と首をかしげる。
コスモスはみるみるうちに1100平方メートルの敷地で咲き誇り、来園者や地元でも話題に。だが、秋本番に花を咲かせるには、新たな種をまかなければならず、この花を刈り取る必要がある。そこで、職員間で話し合った結果「経過もみてみたいし、もうちょっと置いとくことになりました」と同センターの森田好則公園課長は笑顔で話す。延命となった季節はずれのコスモスは、7月上旬くらいまで楽しめるそうだ。 同園の開園時間は午前9時半から午後6時(入園は5時半まで)。間もなくハスが見ごろを迎えるため、7月5~13日は午前7時半から開園。通常月曜は休園するが、7月7日は臨時開園するという。詳しい問い合わせは同園(06・6696・7117)まで。