トンネルの「非常口」はどこに繋がる?整備工事に記者が同行「中の様子と意外な役割」が明らかに
この避難坑が、本坑の完成を大きく左右します。 ■避難坑を使った本坑掘削 大きさの理由は「重機」 熊本県大津町と阿蘇市を結ぶ国道57号・北側復旧ルートの『二重峠(ふたえのとうげ)トンネル』。ここにある避難坑は、通常の3倍の大きさです。 熊本河川国道事務所 大川晃弘さん「(本坑の)施工時にこちらの避難坑を使って掘削をやったので、重機が通れる大きさになっている」 「二重峠トンネル」は、熊本地震からの復旧道路。早期に完成させるため、避難坑を利用して同時5か所で掘削できるよう、重機が行き来できる大きさになっています。 いざというときに命を守る避難坑ですが、そこには危険を避けるために様々な工夫が。 大川さん「火災等があって、煙などが避難坑に来ないように二枚扉になっています」 本坑から避難坑までは、二重扉で守られていました。 ■もし火災に巻き込まれたら… 熊本県警などによりますと、過去3年間に、県内の自動車専用道路のトンネルで起きた人身事故は15件。 もし、トンネル内で火災などに巻き込まれたら、車を左側に寄せて停車し、救助隊が車を動かせるよう、ドアのロックはせずに、速やかに避難するよう呼びかけています。
熊本放送