Jリーグ「こどもまんなか応援サポーター」宣言 入場時にこども連れを優先する「こどもファスト・トラック」導入へ
Jリーグが「こどもまんなか応援サポーター」宣言をし、今後、運営する試合で、入場時にこども連れを優先する「こどもファスト・トラック」の導入などに取り組む考えを示した。 12日、Jリーグの野々村芳和チェアマンは、Jリーグが「こどもまんなか応援サポーター」として活動することを宣言した。 「こどもまんなか応援サポーター」とは、こども家庭庁が掲げる、こどもたちのために何がもっともよいことかを常に考え、こどもたちが健やかで幸せに成長できるような社会を実現するという「こどもまんなか宣言」の趣旨に共感・賛同し、その取り組みを応援し、自らもアクションに取り組む個人や団体など。 こども家庭庁によると、こどもまんなか応援サポーターの取り組みは、伊藤忠商事、ファミリーマート、日本航空といった企業のほか、40の自治体に広がっているという。 今回サポーターに加わったJリーグは、25周年を迎えた2018年に「シャレン!」と題した社会連携活動をスタート。社会課題や教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流などのテーマに地域のさまざまな主体と、Jリーグ、Jクラブが連携して取り組んできた。 Jリーグの担当者は、今後、Jリーグが直接運営するカップ戦などから、スタジアムへの入場口やトイレなどに、妊婦やこども連れを優先する「こどもファスト・トラック」を導入することに取り組みたいとし、各クラブが運営するリーグ戦での実施も推奨するとしている。 さらに、リーグやクラブでのこども向けイベントや取り組みについて、「#こどもまんなかやってみた」をつけ発信し、活動を広めることに貢献していく。 発表会に出席した小倉こども政策担当相は、「Jリーグと連携を深めることに大きなポテンシャルを感じている。今後は、こどもを核にしつつ、地域活性化や健康づくりなど、さまざまな分野にも横断的に関わっていくような展開も見据えていきたい」と述べた。 また、Jリーグの野々村芳和チェアマンは、Jリーグにとってこどもたちは一番大切な仲間だとした上で、「こどもまんなか応援サポーター宣言をすることで、各クラブ、各地域で、サポーター、企業が一緒になって、日本中のこどもたちをみんなでサポートしていくという雰囲気をつくれれれば」と意気込んだ。