柔らかい肉質と上質な脂 地域で築いた夢のブランド「夢咲牛」 苦境でも肥育農家が奮闘【御前崎市浜岡地区】
牛革も活用 観光資源へ
御前崎市では遠州夢咲牛の革を活用し、ブランド力向上や観光振興につなげる試みが行われている。 2020年に発足した市商工会関係者らでつくる「御前崎レザー“夢咲”協議会」は、なめした牛革を使って土産品のキーホルダーやバッグなどの開発、革工芸の体験教室などを開催している。24年からは市観光協会などが取り組むバイクツーリング客の誘客プロジェクト「#オマエザキライダー」で、車体などに貼る牛革ステッカーを商品化した。高級感ある柔らかい感触が人気だ。 【遠州夢咲牛】JA遠州夢咲肉牛委員会の会員が肥育した生後21カ月以上の黒毛和牛で、日本食肉格付協会の規格で肉質等級3等級以上の枝肉を認定。2023年は計390頭を出荷。県内はじめ、関東や関西地方でも販売されている。