井上尚弥がカシメロ戦言及「(大橋)会長が言ったら…」実現に否定的
プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が21日、都内のWOWOW放送局でエキサイトマッチSP「井上尚弥VS TJ・ドヘニー」(11月4日午後9時、WOWOWライブ、WOWOWオンデマンドで放送)の収録にゲストとして参加した。自らの言葉で元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)との防衛戦を、映像を見ながら振り返った。 【写真】24年10月13日、サンチェスに1回KO勝ちし喜ぶカシメロ 収録後、井上は対戦要求している元世界3階級制覇王者でWBO世界同級6位のジョンリール・カシメロ(35=フィリピン)との対戦の可能性についても言及した。13日に横浜武道館でWBO世界バンタム級8位サウル・サンチェス(米国)を1回KO撃破したものの、前日計量で大幅な体重超過の失態を犯したことを懸念。「実力はあるんですけどね」と前置きした上で「そういう(体重超過)ところが多分、(所属ジムの)大橋(秀行)会長が試合を組めない1つの理由だと思う。自分が決めるところではない。会長が『100%ないですね』と言ったらないですよ」と否定的だった。 カシメロはサンチェス戦の1回目の計量で1キロオーバーの56・3キロでクリアできず。2時間の猶予が与えられたものの、2回目の計量も700グラムオーバーの55・9キロでギブアップした。両陣営との話し合いで設けられた当日計量で128ポンド(約58・06キロ)を何とかクリア。サンチェスに1回KO勝利を収め「次回は井上尚弥と戦いたい」と意気込んでいたが、日本ボクシングコミッションから体重超過の処分として24年10月13日から1年間の招へい禁止ボクサーに指定された。