「誰でもよかった」 82歳男性刺殺の21歳自衛官を起訴 鑑定留置を踏まえ京都地検
京都市東山区のマンションで昨年12月、住人の無職、岡田好次郎さん=当時(82)=が刺殺された事件で、京都地検は19日、殺人と銃刀法違反の罪で住居不定の陸上自衛官、水島千翔(ゆきと)容疑者(21)を起訴した。水島被告は逮捕された際に「被害者と面識はない。誰でもよかった」などと供述。地検は約3カ月半の鑑定留置の結果を踏まえ、刑事責任能力を問えると判断した。 起訴状によると、昨年12月3日午後7時55分ごろ、京都市東山区のマンションで、岡田さんを階段の踊り場に転倒させて背中を踏みつけ、包丁で背中を複数回刺して殺害したなどとしている。 被告は当時、陸自祝園(ほうその)分屯地(京都府精華町)に勤務。事件後に関東地方に向かい、東京都内で捜査員に確保された。逮捕時に容疑を認め、「大柄な男性以外を狙った」との趣旨の供述をしていた。