東京・三鷹の「4コマまんがコンテスト」 台湾の医師が最高賞受賞
(東京中央社)三鷹市などが主催する「Poki4コマまんがコンテスト」の一般部門で、台湾の医師、詹皓凱さんが最優秀賞を受賞した。詹さんは同市内で17日に開かれた表彰式に出席し、受賞は「夢にも思わなかった」と喜びを語った。 コンテストは映画監督の宮崎駿氏が手掛けた三鷹のキャラクター、Poki(ポキ)が登場する4こま漫画を募集するもので、2022年に始まり今回で2回目。同キャラクターの知名度向上や魅力発信を目的に開催されている。今年は一般部門とジュニア部門(中学生以下対象)合わせて525作品が寄せられた。落語家の林家木久蔵さんや三鷹の森ジブリ美術館の広報・学芸担当スーパーバイザー、西岡純一さんらが審査に当たった。 詹さん(ペンネーム:Dr.Bird)の作品「雨が降ってきました」は、Pokiとコオロギのキャラクターが一緒にバスを待つ場面を描く。雨が降り始めたところ、Poki自身が傘となってコオロギがぬれないよう守るという心温まる物語が4こまに収められた。 普段は台湾で泌尿器科医として働く詹さん。表彰式のために日本に駆け付け、日本語であいさつした。初めて漫画を描いたのは医学生だった37年前だったといい、当時は「まさか自分が泌尿器科医になり、そして日本の漫画コンテストで受賞できるなどとは夢にも思っていなかった」と語った。また「台湾人は日本人がとても好き」とした上で、会場に集まった人々に台湾への訪問を呼び掛けた。 中央社の取材に応じた同市の河村孝市長は、台湾の医師が最優秀賞を獲得したことはとても喜ばしいことだとした上で、台湾を含めさらに多くの海外の人々にコンテストに参加してもらい、Pokiの知名度を向上させたいとの考えを示した。 (楊明珠/編集:田中宏樹)