航空石川、小松工8強 北信越高校野球開幕 金沢、小松大谷敗退
来春の甲子園につながる第151回北信越高校野球大会(北國新聞社後援)は12日、金沢市の県立野球場などで始まり、1回戦8試合が行われた。県勢は4校が出場し、秋の県大会2位の小松工と3位の航空石川が初戦を突破して13日の準々決勝に進んだ。県大会1位の金沢、4位の小松大谷は敗退した。 ●13日は準々決勝 富山大会2位の富山北部と対戦した小松工は0―5の九回2死から3番東大輝(2年)の3点適時打などで5点を奪って土壇場で追い付くと、1点ビハインドの延長十一回裏、東大が2死から逆転の2点適時打を放ってサヨナラ勝ちした。 航空石川は富山大会を制した富山第一と対戦。三回に5番吉田翔葵の3点適時打で先制し、2点リードの八回には2番菅野恭輔の適時打などで3点を取って突き放した。 秋の県大会で優勝した金沢は富山3位の高岡第一に2―5、県大会4位の小松大谷は長野1位の長野第一に1―3で敗れた。 ●蜂谷(航空石川)粘投勝利導く 甲子園でのリベンジ期す 航空石川の先発蜂谷逞生(2年)は九回途中まで投げて1失点と勝利に貢献した。最速145キロの力強い直球で三振を八つ奪った右腕は「体力は十分。まだまだ投げられる」とタフネスぶりをアピール。七回からは投球のテンポを速め「守備にリズムが生まれ、制球力も上がった。今後はこのスタイルでいく」と手応えを示し、中村隆監督も「粘り強く投げてくれた」とたたえた。 今年春のセンバツは1年生ながらエースナンバーを背負って出場。初戦に3番手として登板したが、1アウトしか取れずに交代した。「あの悔しさは忘れない。もう一度出場して今度こそ納得のいく投球をする」と笑顔で宣言した。 ▽1回戦 高岡第一001220000―5 金沢 001010000―2 (高)髙原―亀嶋(金)佐原、西木戸、能美―大関、横井 富山第一000001000―1 航空石川00300003X―6 (富)岩寺、和泉―福田(航)蜂谷、長井―大橋、藤本▽二塁打 北川、吉田、菅野(航) 富山北部 40001000011―7 00000000512x―8 小松工 (延長十一回タイブレーク) (富)船屋、石黒、長濱―山岸(小)宮西―北本▽三塁打 曽我(富)東大(小)▽二塁打 東大(小) 小松大谷001000000―1 松本第一00300000X―3 (小)中田、灰田―宮下(松)川合―福澤▽三塁打 小林、鈴木(松)▽二塁打 西下、伊東(小) 大野(福井3位)2―0中越(新潟2位)、福井工大福井(福井2位)4―1松本国際(長野2位)、新潟明訓(新潟1位)7―3長野商(長野3位)、敦賀気比(福井1位)9―2帝京長岡(新潟3位) ●13日の試合 ◇準々決勝▽県立 10・00 大 野―高岡第一 12・30 松本第一―敦賀気比 ▽金沢市民 10・00 福井工大福井―航空石川 12・30 小松工―新潟明訓