哀調を帯びた歌声で伝統「八ツ鹿踊り」 宇和島・秋祭り(愛媛)
宇和島市野川の宇和津彦神社の秋祭りが28、29の両日あり、29日には江戸時代から伝わる八ツ鹿踊りが市内中心部約60カ所で披露された。 八ツ鹿踊りは宇和島藩初代藩主伊達秀宗の入部を機に仙台から伝わったとされる。雄鹿7頭が屋敷に隠された雌鹿1頭を捜しだして喜び合う様子を表現しており、1974年には市無形民俗文化財に指定された。 同日午後には、国指定名勝「天赦園」(同市天赦公園)で来園者ら約60人を前に披露した。鹿の頭を身に着けた変声期前の小学4~6年生の男児8人が、太鼓を打ち鳴らしながら哀調を帯びた歌声を響かせていた。
愛媛新聞社