ヤクルト・田口麗斗、インコース攻めでセーブ王獲る!「2025年は〝ニュー田口〟なんじゃないかな」
ヤクルト・田口麗斗投手(29)が21日、成田空港発の航空機で自主トレ先のハワイに向けて出発した。年末年始も休むことなく、約1カ月間、体を鍛え抜く予定で「気持ちが高ぶっていないといえば噓になる。いいキャンプインができるように、異国の地でしっかり準備したい」と静かに闘志を燃やした。 常夏の島でのトレーニングは2年連続となる。今季は2月の春季キャンプで下半身を負傷。開幕直後に離脱したこともあり「強い体」をテーマに掲げる。ココヘッド・トレイルの登山やボクシングのミット打ちなど異業種トレにも取り組み、進化を遂げるつもりで「2025年、おそらくピッチングスタイルは〝ニュー田口〟なんじゃないかな」と宣言した。 「キーワードはインコース」。今季終了後には嶋ヘッドコーチとミーティングし、「相手バッターが嫌がるようなボールの使い方や戦術をやっていけるように」と思い描く。持ち味である外角いっぱいに制球した直球やスライダーに加え、内角への球も有効に活用して打者を翻弄する新スタイルを確立していく。 昨季33セーブを挙げた左腕が、新加入のバウマン(前マーリンズ)らとの守護神争いを勝ち抜き、目指すのは12年目で初のタイトルとなるセーブ王だ。「やるからには絶対取りたい」。また一つ殻を破って帰国する。(武田千怜)