【池田韻レフリー フィジー留学リポート/vol.2】インスタントみそ汁が旨い! けれど、フィジーのラグビー愛が心地いい
毎週土曜日は、レフリーを務める機会に恵まれている。 ただ担当試合や大会の予定が届くタイミングが、日本と比べるととても遅い。 急な準備や移動にも慣れてきた。 前日に明日の午前3時出発で大会開催地へ行くぞ、と連絡が来ることもある。 午前5時に到着し、数時間後にキックオフ。そんなケースもあった。タフさも求められる。 おおらかな国民性。他にも日本と違うことはたくさんある。 レフリーが集まっての練習会は学校のグラウンドや海岸でおこなわれ、若い世代もいる。13歳のレフリー志望者とも会った。 試合後にレフリーコーチから指導を受ける。映像チェック後のフィードバックなどではなく、見たままの指摘を伝えられる。 コーチは自身の判断との相違点を挙げるとともに、ランニングコースや走力などを褒めてくれる。 バス乗り場には時刻表がない。 また、7時の出発予定となっている場合でも、10分前に出発したり、遅れたり。そんなことには、もう慣れた。 おおらかに生きるフィジーの人たちは、ラグビー愛にあふれている。『FIJIBITTER SEVENS SERIES』として各地でセブンズ大会が開かれ、スタジアムには多くの旗幕が飾られる。そこには「WE LIVE FOR RUGBY」の文字がある。 2月16日、17日にナンディで開催された『NAWAKA 7s』には日本から遠征してきたサムライセブンも出場していた。 16日は、同チームの代表兼監督を務める吉田義人氏の誕生日。会場では、そのことを知らせるアナウンスが流れた。 世界を相手に快足を飛ばし、多くのトライを奪ったキャリアを持つ氏へのリスペクトからだろうか。 大会では女子セブンズ代表の試合の担当をすることもある。 日本にいる時から頭に描いていたフィジーでの日々が現実のものとなっている。 残り1か月ちょっと。多くのスケジュールが入っている。 3月21日~23日はスバに向かう予定だ。『MARIST 7s』が開催される。 スーパーラグビー・パシフィックのフィジアン・ドゥルアの試合も観戦に行きたい。人気のある水上レストラン&バー、『CLOUD9』(クラウドナイン)を訪れることはできるかな。 ラグビーのことも、フィジーのことも、もっともっと詰め込んで日本に戻りたい。