インドで猛烈な熱波、100人超が死亡 体調不良2.5万人に
Jatindra Dash Tanvi Mehta [ブバネシュワル(インド) 3日 ロイター] - インドではこの夏の猛烈な熱波で100人以上が死亡し、数万人が体調を壊した疑いがあることが、当局の発表や各種報道で明らかになっている。 気温上昇は3月に始まり、5月になると首都ニューデリーと近郊のラジャスタン州で摂氏50度に達した。 当局は3日、東部オリッサ州ではこの夏、少なくとも30人が熱中症で死亡し、熱中症による死亡が疑われる97人については調査中と述べた。 ニュースウェブサイト、ザ・プリントは政府のデータを基に、インドの夏に当たる3月から5月にかけて約2万5000人が熱中症にかかった疑いがあると報じた。 夏に入ってインド北西部と東部で発生した熱波の日数は例年の2倍以上だった。これは主にモンスーン以外の雷雨が少なかったことと、近隣の乾燥地帯からインドに吹き込む暖かい風が原因。 特に先月ひどい熱波に見舞われたインド北部と西部でも死者が出ている。 一方、インド東部の一部ではサイクロンが襲来し、北東部アッサム州では大雨により5月28日以降、14人が死亡した。南部カルナタカ州とケララ州も豪雨で浸水被害が発生している。