東洋大は13位 連続シード逃すのは20年ぶり 酒井俊幸監督「勝負へのこだわり薄い」箱根に向けて選手層課題/全日本大学駅伝
◇第56回全日本大学駅伝(11月3日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km) 全日本大学駅伝の総合成績をチェック! 大学駅伝ナンバーワンを決める全日本大学駅伝が行われ、國學院大が5時間9分56秒で悲願の初優勝を果たした。東洋大は13位で、前回(12位)に続いてシード権を逃した。2年連続でのシード落ちは第35、36回(2003、2004年の9位、不出場)以来、実に20年ぶりとなる。 1区の小林亮太(4年)は8位スタートと流れを作ったが、4~6区まで区間ふたケタに沈み、7、8区は区間ひとケタでまとめたが浮上までは至らなかった。 酒井俊幸監督は「最低でもシードは取らないといけなかった。箱根駅伝予選会というタフな環境でやってきた立教大(7位)などに負けている。有利なスケジュールで来ているにもかかわらず負けるわけにはいかないだろうという話はしたが、それができなかったのは勝負に対してのこだわりが薄いのかなと思います」と厳しい。 6区の石田洸介(4年)は区間21位。「4年生はまだ復帰途中で、正直練習がまだ足りません。一番不足していたのが石田」とし、梅崎蓮については「全日本の予選後からずっと調子が悪いですが、練習は継続できている。フォームもだいぶ崩れているので修正中です」と冷静に受け止めていた。 むしろ、「7、8区はもらう位置が悪い中で3年生たちが走れたのは収穫」と酒井監督。区間ふたケタ順位だった中盤が「シード権を逃したところ。選手層を厚くしたいです」と語る。期待を寄せていた松井海斗ら1年生がケガで使えず、「松井がいればだいぶ組み立てが違う」。 昨年も12位から箱根駅伝で4位と鉄紺の意地を見せたが、「去年はこの段階から4番に持って行ったが、楽観視はできない。もうやるしかないので切り替えてやっていく」と静かに燃えていた。
月陸編集部