筋トレ、日常生活にも効果的!身体の機能改善でポージングを美しく
実技の中から「呼吸法」を紹介!
実技では呼吸チェック(5秒鼻から吸い、5秒で口から吐ききり、5秒止める。※できる人は10秒-10秒-10秒で行う)から始まった。仰向けで膝立てて胸上と下腹部に手を当て、呼吸時に両方同じふくらみ(吸うとき)と沈み(吐くとき)を感じると正しい呼吸ができているという。呼吸が乱れたときや1日の終わりなどに呼吸をリセットするためにも、この方法は効果的。 呼吸チェックの後は、シエカさんのお手本に続きエクササイズを体験。前述した感覚器を養う、背骨肋骨を柔らかく、肋骨の丸みを取り戻す、肩甲骨の位置の修正と安定、コアの活性、重心コントロール、下半身とコアを連動するためのエクササイズを実践。 「肩甲骨を広げるためには肩甲骨が動きやすい状態にすることが大切。肩甲骨は肋骨の上にのっているだけ。肋骨というレールの上をすべるように動いているため肋骨のレールが崩れると肩甲骨が機能的に動かないんです」。背中の広がりがでなくて悩んでいる方など、肩甲骨だけにアプローチするのではなく、肋骨の丸みをつくるエクササイズを実践することで、背中を広げる感覚を掴んでいた。 実践後の質疑応答では、エクササイズを体験して感じた疑問点や自身の身体のクセをどのように治せばいいかなどの質問にも実践を交えて応えていたシエカさん。普段の姿勢から、今回行ったエクササイズをその人に合うように実践してもらい、セミナー前のもやもやが晴れていた様子が見られた。セミナー後、今回初めてセミナーに参加した方と前回に続いて参加された方に話を伺った。 「今回のセミナーで、エクササイズを実践して自分の使えていない部位(前鋸筋やコアなど)が実感できました」。しかし、僧帽筋にばかり力が入ってしまう悩みを今回のエクササイズで解消できるのか悩んでいたAさん。質疑応答でシエカさんに伝え、身体と姿勢を見てもらい、過緊張の抑制エクササイズ(インプリンティング、ニースウェイ)を実施。余分な力が抜けたとともに、アライメントも整った。「自分は普段から力が入り過ぎていることが分かりました。自分に必要なエクササイズが分かったことで、すっきりしました」 「前回よりも盛りだくさんの内容でした。前回の仰向けになって横に進む動き(肋骨、肩甲骨の可動性アップする動き)ができなかったのですが、前回のエクササイズを継続することで、今日できました!また、足首の安定性がなかったのですが、前回の全身のワークで足首も安定するようになりました。少しずつですが、身体の機能が改善されてポージングに活かされています。筋肉がまだ大きい訳ではないので、今回やったエクササイズで背中の広がりをポージングで見せられるように落とし込みたいです」 今回行った、エクササイズを取り入れていくことで、ポージングだけではなく、トレーニングの効果アップも期待できる。今はできない動きに執着せず、失敗も経験、できることをしながらチャレンジし続けていくことで変化があると語ってくれたシエカさん。 次回5月12日に行われる第三段のセミナーでは、下半身からのパワーを出す内容がメインになる。 小倉シエカ 1979年生まれ。フィットネストレーナー/運動経験ゼロであったが、体型の崩れをきっかけに2007年、27歳で筋力トレーニングを開始。JBBFボディフィットネスに出場し、東京・関東(初代)・東日本(初代)大会チャンピオンとなる。2010年に全日本大会準優勝、11年東アジア選手権代表に選出。現在はピラティス、ウエイトトレーニング、筋緊張抑制などを組み合わせたコンディショニング&ボディメイクを行うパーソナル指導を中心に活動中。
取材:FITNESS LOVE編集部