地域の協力に感謝込め りんご並木で「祝う会」 飯田東中学校【長野県】
飯田東中学校は19日、長野県飯田市中心市街地のりんご並木で今年最後の収穫作業をし、「収穫を祝う会」を開いた。全校生徒196人に加え、並木サポーターや同校りんご並木後援会などの住民約30人も参加。赤く実ったリンゴを協力して収穫した。 この日はふじと国光、王鈴ふじの3種9本で作業。脚立に上って高所の実を取る生徒を別の生徒が支えるなど連携して収穫し、大きさごとに分けてコンテナに入れていった。住民とも一緒に取り組み、生徒が取った実を住民が受け取り運ぶ姿も見られた。 今年は並木全体で1万個を収穫。天候の影響で昨年より少なく、小ぶりで色づきもやや悪かったという。世話になった地域の支援者などに贈り、余ったものでジュースやジャムを作る。 作業前に開いた祝う会では、1年を通して協力した住民に感謝を伝え、並木50周年の際に作られた「並木フォーエバー」を全校で合唱した。 並木委員長の生徒(14)は「除草など大変な作業もあったので、収穫できて楽しい」とし、「いつまでも東中が携わって並木を育てていってほしい」と願った。 橋南まちづくり委員会副会長の木下裕さん(61)は「生徒が減る中で負担を減らせるよう、地元を含めた協力体制を整え、地域で飯田のシンボルを守っていけたら」と話していた。