福祉会館来年3月閉館へ 解体も早期に【宇部】
宇部市は、1974年に建設後、築49年が経過し、耐震面でも問題を抱える福祉会館を、来年3月31日をもって閉館する。もともと廃止する予定だったが、昨年7月に故障した空調設備の修繕に多額の費用がかかることが分かったため、時期を早めた。1日に始まった市議会3月定例会の代表質問で、河崎運議員(清志会)の質問に佐々木里佳健康福祉部長が答えた。 長年にわたって市民団体などの会議や研修会に利用されてきたが、隣接する市多世代ふれあいセンターへの機能移転を前提に、来年度から25年度にかけて廃止する予定だった。費用対効果を検証したところ、早期に建物を解体した方が合理的との判断に至ったという。 貸館機能は来年4月に停止。市は今後、代替施設の情報をホームページで公表する予定。併せて、4月からはオンラインで予約や空き状況の確認が可能な公共施設予約システムの対象を、現在の24施設から50施設に拡充する。 また、文化会館が大規模修繕工事で1月から休館し、公共施設だけでは貸館機能のニーズを満たせない状況も想定されることから民間施設の活用を検討。市民団体などが民間施設を利用した際に、利用料を助成する制度の創設も検討していく。 佐々木部長は「市民の利便性の向上や活動スペースの確保に取り組んでいく」と述べた。