信越放送

台風19号による千曲川の堤防決壊から5年となった13日、長野市の被災地では経験や教訓を伝えようという集会が開かれました。 【写真を見る】台風19号災害から5年で追悼　災害関連死含む24人が死亡…浸水などで約4000世帯が全半壊　被災地では経験と教訓を伝える集会「経験を生かすことが大切」 千曲川の堤防が決壊した長野市の長沼地区では、関係者などおよそ30人が集まり、犠牲者を悼みました。 5年前の台風19号災害では、県内で関連死を含めて24人が死亡し、浸水などで4000世帯近い住宅が全半壊しました。 また、浸水被害を受けた隣の豊野地区でも「10.13を伝えていく集い」が開かれ、24年8月に完成した「防災交流センター」に地元の住民などおよそ80人が集まりました。 5年前の災害では、地区全体の3割近くにあたる1000世帯余りで、浸水被害が出た豊野地区。 集会では住民が当時を振り返ったほか、中学生が防災に関する学習のまとめを発表するなどして、安心して暮らせるまちづくりについて考えました。 豊野中学校の生徒は: 「水害を経験したからこそ、学んだ知識がたくさんあると思うので、経験を生かしていくことが重要だと思う」 被災地では、現在も地区を離れたままの人もいて、コミュニティーの維持などが課題となっています。