能登半島地震から半年各地で黙とう 復旧・復興の動きも家の解体は進まない現状も
能登半島地震から1日で半年がたちました。地震による死者は災害関連死を含め299人に上る見通しで、2016年の熊本地震を上回り、平成以降の震災で3番目に多くなりました。 【写真】能登半島地震から半年 被災地の各地で黙とう 1日、輪島市の朝市通りなど被災地の各地では、地震が発生した午後4時10分に合わせ黙祷を捧げました。 70代の男性「復興が進んでいる印象はない。片付かない自分の倒れた家を見ているのは苦しい」 能登半島では地盤が最大でおよそ4メートル隆起。道路や通信が途絶え、多くの集落が孤立状態に陥りました。 道路が崩落したのと里山海道と能越自動車道は、3月までに輪島方面への通行が再開し、のと鉄道も新学期に合わせて4月に全線で運転を再開しました。 仮設住宅は、石川県が8月末までの整備完了を目指していて、避難所も少しずつ閉鎖する動きが増えています。火災で商いの場を失った輪島朝市は、金沢など各地で出張朝市を開催。能登を代表する和倉温泉でも、営業を再開する旅館が出ています。 一方で倒壊した家屋の解体作業は進んでいません。石川県はおよそ2万2000棟の解体を想定していますが、半年がたっても作業を終えたのはわずか911棟にとどまっています。6月3日の震度5強の地震でさらに建物が崩れるなど、余震への不安も拭えません。
北陸放送