舞台版「デカローグ」プログラムC開幕 キャストの福崎那由他、仙名彩世らがコメント
映画監督クシシュトフ・キェシロフスキの作品を舞台化した「デカローグ」のプログラムCが本日5月18日に開幕した。キャストの福崎那由他、渋谷謙人、寺十吾、仙名彩世、田中亨よりコメントが到着。舞台写真も公開された。 【画像】「デカローグ6 ある愛に関する物語」の上演を写したカット 旧約聖書の十戒をモチーフに、1980年代のポーランド・ワルシャワの団地で暮らす人々の愛と弱さを描いた10編の連作集「デカローグ」。もともとテレビ放送用のミニシリーズとして1987年から翌年にかけて撮影された同作は、第5話が「殺人に関する短いフィルム」、第6話が「愛に関する短いフィルム」として劇場公開バージョンに編集され、1988年に発表された。 プログラムCは、5話・6話にあたる演目で構成された。十戒の「殺してはならない」に対応した「デカローグ5 ある殺人に関する物語」では、20歳の青年ヤツェクが中年のタクシー運転手を絞殺し、法廷で裁かれるさまが描かれる。小川絵梨子が演出を手がけた。ヤツェク役の福崎は「僕が出演するデカローグ5は観た人によって思うこと、抱く感情が違うと思っています。僕自身が皆様一人一人に感想を聞きたくなる、そんなお話です」と、ヤツェクの弁護士・ピョトル役の渋谷は「敬愛する演出家が温めてきた作品に参加できた事をとても嬉しく思うのと同時に、彼女の作りたい演劇、そしてこの素晴らしい脚本を少しでも体現したいという一心で、毎日稽古に食らいつく日々でした」と述べる。タクシー運転手ヴァルデマルを演じた寺十は「今日から14ステージ14回殺されるのかと思うとまるでRPGをやっているかの様な錯覚を憶えます。ああ、またここで殺されるのか、ならば、それまでをより実感を持ってしっかり生きようと思う初日でした」とコメントした。 十戒の「姦淫してはならない」に対応する「デカローグ6 ある愛に関する物語」は、郵便局に勤務する19歳のトメクが向かいに住む30代の女性・マグダに愛の告白をすることで展開していく。マグダに扮する仙名は「作品を創り上げていく稽古場はいつも豊かな想像力と活気に溢れていて、私自身、色んな所に寄り道したり迷ったりしながらも、少しずつ積み重ねて来られたように感じています」と述懐。本作でトメク役を担い、「デカローグ5」にも出演する田中は「前半の5話と、後半の6話にかけて、心が忙しい毎日になりそうですが、楽しみながら、千秋楽まで頑張りたいと思います」と意気込んだ。本作の演出は上村聡史が担う。 須貝英が上演台本を手がけ、小川と上村が演出に当たる舞台「デカローグ1~10」。6月22日から7月15日にかけてプログラムDとなる「デカローグ7」「デカローグ8」、プログラムEとなる「デカローグ9」「デカローグ10」が上演される。 ■ 福崎那由他 コメント 「デカローグ」プログラムC、初日開幕致しました。僕が出演するデカローグ5は観た人によって思うこと、抱く感情が違うと思っています。僕自身が皆様一人一人に感想を聞きたくなる、そんなお話です。演出の小川絵梨子さんを始め、キャストやスタッフの皆様と共に深めてきたデカローグの世界観を、是非沢山の方々に感じていただきたいです。最後まで怪我なくヤツェクとして舞台の上で生きられてるよう、全力を尽くして頑張ります。 ■ 渋谷謙人 コメント 敬愛する演出家が温めてきた作品に参加できた事をとても嬉しく思うのと同時に、彼女の作りたい演劇、そしてこの素晴らしい脚本を少しでも体現したいという一心で、毎日稽古に食らいつく日々でした。僕がキェシロフスキの映画を観て感じた衝撃を、劇場で体感して頂けたら幸いです。素晴らしいスタッフと温かい優秀な共演者に感謝しながら、全身全霊で千穐楽までピョトルを演じさせていただきます。 ■ 寺十吾 コメント 本日無事初日を迎えられた事を感謝します。 改めて沢山の方々に支えられて舞台が成立しているのだと強く実感しています。 今日から14ステージ14回殺されるのかと思うとまるでRPGをやっているかの様な錯覚を憶えます。ああ、またここで殺されるのか、ならば、それまでをより実感を持ってしっかり生きようと思う初日でした。そして1~6話まで観て頂いたお客様に是非「全話観たい!」と思って頂けるよう、一意専心頑張ります。 ■ 仙名彩世 コメント 無事に初日を迎えることができました! ありがとうございます! 作品を創り上げていく稽古場はいつも豊かな想像力と活気に溢れていて、私自身、色んな所に寄り道したり迷ったりしながらも、少しずつ積み重ねて来られたように感じています。 ぜひ劇場で登場人物それぞれの人生を見つめていただけたらと思います。 みなさまのご来場をお待ちしています! ■ 田中亨 コメント いよいよ始まりました。あっという間の開幕です。無事に初日を迎えられた事にホッとしています。 前半の5話と、後半の6話にかけて、心が忙しい毎日になりそうですが、楽しみながら、千秋楽まで頑張りたいと思います。劇場でお待ちしております。 ■ デカローグ5~10 ~2024年7月15日(月・祝)東京都 新国立劇場 小劇場 デカローグ5~6(プログラムC)5月18日(土)~6月2日(日) デカローグ7~10(プログラムD&E 交互上演)6月22日(土)~7月15日(月・祝) □ プログラムC(デカローグ5、デカローグ6) デカローグ5 ある殺人に関する物語 演出:小川絵梨子 出演:福崎那由他、渋谷謙人、寺十吾、斉藤直樹、内田健介、名越志保、田中亨、亀田佳明 デカローグ6 ある愛に関する物語 演出:上村聡史 出演:仙名彩世、田中亨、寺十吾、名越志保、斉藤直樹、内田健介、亀田佳明 □ プログラムD(デカローグ7、デカローグ8) デカローグ7 ある告白に関する物語 演出:上村聡史 出演:吉田美月喜、章平、津田真澄、大滝寛、田中穂先、堀元宗一朗、笹野美由紀、伊海実紗、亀田佳明 デカローグ8 ある過去に関する物語 演出:上村聡史 出演:高田聖子、岡本玲、大滝寛、田中穂先、章平、堀元宗一朗、笹野美由紀、伊海実紗、亀田佳明 □ プログラムE(デカローグ9、デカローグ10) デカローグ9 ある孤独に関する物語 演出:小川絵梨子 出演:伊達暁、万里紗、宮崎秋人、笠井日向、鈴木将一朗、松本亮、石母田史朗、亀田佳明 デカローグ10 ある希望に関する物語 演出:小川絵梨子 出演:竪山隼太、石母田史朗、鈴木将一朗、松本亮、伊達暁、宮崎秋人、笠井日向、亀田佳明