岡田圭右「温泉のビュッフェや」7つの温泉が楽しめる“街全体が大きな宿”の城崎温泉街へ<名湯秘湯ゆるり旅>
11月22日に放送した「名湯秘湯 ゆるり旅」(毎週水曜 夜8:00-9:00、BSJapanext<263ch>)の舞台は兵庫県。ますだおかだの岡田圭右が兵庫随一の名湯地「城崎温泉」を旅した。野趣あふれる温泉の数々と極上のカニ料理など、城崎温泉の魅力を隅々まで堪能する。 【写真】岡田圭右、冬の味覚・香住ガニで夢見心地の表情 ■街全体が大きな宿のような城崎温泉街 今回の舞台は兵庫県・城崎温泉。日本海に面した関西有数の温泉街で、開場1300年の歴史のある街だ。文豪・志賀直哉にも愛された湯治場でもある。 岡田が駅前を歩いていると、下駄がたくさん並んでいる「下駄奉納板」を発見。各旅館が城崎温泉へ来た方の足元と健康を祈願して、下駄を奉納しているそうだ。さらに少し進むと「SOZORO」と書かれた城崎温泉ツーリストインフォメーションを発見。スタッフに城崎温泉について特色などを聞いてみることにした。 スタッフによると、城崎温泉は街全体が1つの大きな宿のような造りになっているという。「駅は玄関」「道は廊下」「宿は客室」「外湯は大浴場」と、街全体でお客様をおもてなししている。「大浴場」である外湯は全部で7つも楽しむことができ、すべてが徒歩20分圏内に位置しているそうだ。また、城崎温泉はズワイガニが有名な地であり、冬場はカニ目当てで訪れる人も多いというグルメ情報もゲットする。 まずは7つの外湯巡りへ繰り出す岡田。最初に訪れたのは「さとの湯」。まるで高級旅館のようなこちらの湯処は、駅から徒歩1分程の場所にあり、列車の待ち時間に楽しめる足湯も併設された気軽に立ち寄れる温泉の1つだ。 泉質は無色透明の塩化物泉で保温や保湿に効果があるとのこと。早速、岡田も展望露天風呂へ向かった。「いただきます~」と展望露天風呂に足を入れた岡田は、「いや~!これはテンションが上がる!」と大絶賛。ダイナミックな滝風呂となっており、くつろぎながらも開放感を楽しめる湯だ。肌馴染みの良いサラッとしたお湯だが、保湿作用があるので肌はしっとりに仕上がる。 せっかくなので岡田は滝に打たれてみることに。「なかなか熱い!」と、温泉の滝行を堪能したのであった。さとの湯には他に「洋風大浴場」もあり、展望露天とは違った雰囲気も楽しめるのが魅力だ。 ■7つの外湯と城崎温泉街をぶらり旅 湯上がりの岡田は、そのまま温泉街を散策してみることに。早速見つけたのは「城崎足湯カフェ」。足湯に浸かりながらお芋のスイーツやカヌレを楽しめるお店だった。甘いモノ好きな岡田は「焼きいモンブランソフト」と、さつまいもとセサミの「カヌレ」を注文。ひと口するなりよほど気に入ったのか、「さつまいもが美味しい!」と歓喜の声を上げた。 砂糖を加えずに作られたモンブランは、さつまいもそのままの美味しさを楽しめる。カヌレは基本に忠実に外側カリッと、中はモチモチ。足湯に浸かりながら、クオリティの高いスイーツたちを楽しんだ。 柳通りをさらに進む岡田。外湯巡りを再開する。続いて訪れたのは「御所の湯」。入るなりスタッフの石田さんに「どこかで見たことある…わかった!ますださん!」とボケをかまされた岡田は、「出たー!!」としっかりお馴染みのリアクションを取る。スタッフの笑い声が聞こえてきそうなやりとりだった。 「御所の湯」は1267年に後堀川天皇の御姉安嘉門院が入場したのが由来の、城崎温泉で唯一の全面露天風呂。古くから多くの著名人に愛された御所の湯をいただいた岡田は、「いや~気持ちいい!」と全面露天風呂を満喫。また御所の湯にも大きな滝があり、自然を感じるダイナミックな音とともに城崎温泉を楽しんだ。 途中で温泉卵づくりなどを挟みつつ、3つ目の外湯へやってきた岡田。続いてやってきたのは「まんだら湯」だ。ここはおよそ1300年前に温泉寺の開祖・道智上人が1000日間に渡って祈りを捧げた末に湧き出したと言われており、一生一願の湯としても有名。まんだら湯の内風呂は気泡風呂で、外湯は陶器製の桶風呂が楽しめる。 「く~!!いや~こりゃ気持ちいい!」と3度目の温泉を堪能した岡田。近い距離でさまざまな温泉を味わえる城崎温泉街について、「温泉のビュッフェや」となるほど納得の名言を放った。 ■冬に欠かせないベニズワイガニをフルコースで堪能 「温泉をたっぷりいただいたので、あといただくのはカニしかございません!」とカニ料理を求めて街に繰り出す岡田。歩いているとカニ料理ののぼりを見つける。早速お店に入ってみることに。 カニ料理専門店「きのさき華和ゐ」では、香住ガニ(ベニズワイガニ)のフルコースを楽しめる。まず最初に来たのは、ベニズワイガニの茹で蟹だ。さっそくいただいた岡田は、「うわぁ~取れた!取れた!甘い!」と歓声をあげた。ベニズワイガニはジューシーな甘味が特徴で、「うまい!」と岡田も大興奮しきりだ。 続いて2品目には陶板焼きが登場。茹で蟹よりも香りが強くなり、甘味も増したベニズワイガニを堪能できる。店員さんのレクチャーによって蟹の身をスルッと剥いた岡田は、陶板焼きを思う存分楽しんだ。「いや~もう最高ですね!」とニヤけが止まらない。 さらにカニが運ばれてきた。次の料理「カニすき」は2000杯分のカニ殻の出汁を抽出して作られており、カニの身だけでなく特製出汁も楽しむことができる。よほど濃厚なようで、出汁を2杯もいただく岡田。そしてその出汁が染み込んだカニの身は言うまでもなく絶品だったようだ。 締めにはもちろんカニ雑炊。カニの旨みが溶け込んだスープだけでなく、カニ身もついてくる。追加のカニ身を豪快に雑炊へ入れた雑炊に、岡田は言葉を失う。「贅沢すぎる…」とようやくしみじみ漏らしつつ、最後までカニ料理を満喫した。 ■店員さんとのテンポのよいノリツッコミは岡田ならでは 今回のゆるり旅では、店員さんとの掛け合いが印象的。お笑いの総本山ともいうべき大阪のお隣・兵庫だけに、岡田がボケる前に店員さんからボケられたりする場面が多く見受けられた。地域性はもちろん関係しているだろうが、それでも岡田の親しみやすさや普段のキャラがそうさせたのだろう。 もちろん触れ合いを大事にする岡田だけに、素人からのフリであっても打ち返しは全力だ。持ち前の声量で繰り出される「出た!!」をもらえば、ボケた方も思い出に残るというもの。 こうした1つひとつの交流を見るにつけ、岡田のキャラが多くの人から愛されている理由がわかる。芸能人相手にはしゃぐ一般人は、まさにテレビの前の視聴者と同じ立場。そんな相手と気さくに触れ合う岡田を見られるのは、街へ繰り出す旅番組ならではと言えるだろう。今後とも“名湯秘湯”のリポートはもちろん、岡田と現地の人々が交わすコミュニケーションにも期待したい。