県内、桜長持ち 天候安定14日も晴れ 兼六園にぎわう
金沢市の兼六園や金沢城公園で、桜の見頃が長く続いている。今春の石川県内は満開となって以降、雨風が強まる日が少なく花が長持ちしているためで、無料開園が延長された兼六園には13日も多くの花見客が訪れ、春らんまんの名園を満喫した。 県内では8日に金沢地方気象台がソメイヨシノの満開を発表した。約190本のソメイヨシノがある兼六園では現在も見頃が続いており、5~11日を予定していた無料開園期間は14日まで延長された。県金沢城・兼六園管理事務所によると、期間中は12日までに約40万人が訪れている。 満開から初の週末となった13日は、市民や観光客が青空の下で散策を楽しんだ。東京都から観光で訪れた会社員木村浩司さん(63)は妻郁子さん(63)と花を見上げ「東京よりも桜の種類が多くて感激した。松の緑と桜のピンク、青空が調和していて美しい」と笑顔を見せた。 気象台によると、今後は16日に雨が予想されるものの、大きく天候が崩れることはなさそうで、担当者は「雲は多くなるかもしれないが、例年より長く花が楽しめると思う」と話した。 13日の県内は高気圧に覆われて晴れた。正午までの最高気温は金沢21・6度、輪島17・2度と平年を上回った。県内は14日も晴れ間が続く見込み。