高橋文哉&志尊淳は「すごく距離が近いんです」、ドラマPが明かすキャスト陣の“裏側”<フェルマーの料理>
高橋文哉と志尊淳がW主演を務める金曜ドラマ「フェルマーの料理」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)。同ドラマは、「月刊少年マガジン」(講談社)で連載中の小林有吾による同名漫画が原作。数学者を志すもその道を挫折した天才数学少年・北田岳(高橋)が、謎多きカリスマシェフ・朝倉海(志尊)と出会い、数学的思考で料理という難題に立ち向かう、若きプロフェッショナルたちの青春ストーリー。このたび、WEBザテレビジョンでは、本作のプロデューサー・中西真央氏にインタビューを実施。キャスト陣のオファー理由や、撮影の裏話、また高橋と志尊の“関係性”などについて聞いた。 【写真】志尊淳“海”を大きな瞳で見つめる高橋文哉“岳” ■“料理×数学”で前人未到の世界へ挑む青春ストーリー 同作では、W主演を務める高橋、志尊の他、海が経営する二つ星を獲得した新進気鋭の超一流レストラン「K」で唯一の女性シェフ・赤松蘭菜役を小芝風花が演じる。 また、板垣李光人、白石聖、細田善彦、宮澤エマ、宇梶剛士、高橋光臣、仲村トオルら個性豊かな面々がストーリーを盛り上げる。 ■原作者と話し合いを重ねて見つけた“ゴール” ――原作ファンの多い本作を実写化した経緯を教えてください。 元々料理に興味があって。自分が作るというよりは、おいしいお店を見つけて、食べに行くということが好きだったんです。“料理のプロフェッショナルたちを描くドラマを作れたらいいな”と考えていたときに、この企画を見つけました。 自分の中で、もしオリジナル作品を作るとしたら、すごく頭のいい主人公が料理を組み立てていくというストーリーにしたいと考えていたので、ぴったりなものを見つけたといいますか、“こういうものをやりたかった!”と思える原作と出会えたので、講談社さんに相談して実写化することになりました。 ――原作のある作品ですが、どういった部分を軸に実写化を進めていったのでしょうか? 連載を続けていく漫画とは異なり、最終回にむけての幕の引き方を意識したいというご相談を何度かさせていただきました。なので、第10話まで見ていただいたときに、海の目的や、岳が一体どんなことに巻き込まれたのかといったことが解き明かされていくストーリーになるよう意識しました。 ――原作者の小林さんとはストーリー展開に加えて、せりふの細かいニュアンス等も話し合われているのでしょうか? そうですね。このキャラクターだともう少しこういう言い方をしそう、などのご提案を受けて俳優さんの雰囲気も加味しつつ修正してドラマを作っています。 ■ドラマPが明かす高橋文哉、志尊淳、小芝風花のキャスティング理由 ――キャストの皆さんの料理練習はいつ頃から行われたのでしょうか? 8月頃からだったと思います。基礎となる包丁の使い方の練習も行いましたし、高橋さんや志尊さんは第1話で登場するナポリタンを作らないといけないので、そういった料理の練習もありました。 あとは、メインで出てくることはないのですが、「K」が通常営業の際に提供しているコースメニューなど、日々の厨房で何をしているのかといった部分も練習していただきました。 ――本作でW主演を務める高橋さん、志尊さんのキャスティング理由を教えてください。 お二人とも“似合うだろうな”と思ってお声がけさせていただきました。高橋さんに関しては調理師免許を持っていらっしゃるということもあるのですが、正直自分の中ではあまりそこは重視していなくて。実際、料理が得意ですごく助かってはいるのですが(笑)。岳のような弱いようで芯がある、喜んでいるようで悲しんでいる、というような繊細なキャラクターをナチュラルに演じてくれそうだなと思ってオファーしました。 志尊さんに関しては、“海のようなキャラクターを演じる姿を見てみたい”と思っていました。特に近年の作品ではかっこ良いキャラクターを演じている印象が強かったのですが、その方向のまま、海を振り切って演じてみたらどんな感じになるのか、ワクワクしながらお声がけしました。 ――レストラン「K」で唯一の女性シェフ・蘭菜を演じる小芝さんも魅力的です。 小芝さんはどんなキャラクターを演じていても、芯の強さを感じられるところがすてきだなと。きっとご本人としても、そういったキャラクターが出しやすいんだろうなと思うんですが、小芝さんがもつ滑舌の良さと声の勢いというものが蘭菜にぴったりだなと思っています。 クールで物事をズバズバいう今回のようなキャラクターは、演じる人によっては嫌われてしまうこともあると思うのですが、小芝さんがそういったせりふを言っても嫌われないどころか愛されキャラになるところがすごいなと思っています。 ――第1話では、冒頭に登場した冷たい岳と、ヴェルス学園に通う岳が「別人のよう」という声も上がっていましたが、こちらは高橋さんご自身が台本を読み込んで作られた“温度感”になるのでしょうか? 実は、未来のシーンは第1話の中でも最後に撮影したんです。そのため、序盤はわりとナチュラルに現在進行形の岳の芝居をしていただいて、キャラクターが立ち上がってきたタイミングで、冒頭の未来のシーンを撮影しました。 未来の岳に関しては演じる前に(役の)説明をさせていただいき、髪型やせりふの勢い、表情といった部分は、ご本人のイメージでやっていただきました。 ■「中盤戦からは海の秘密により迫っていきます」 ――第1話放送の前に行われた高橋さん、志尊さんによるインスタライブでの仲の良さが話題になりました。放送後には板垣さんも加わり、かなり盛り上がっていましたが、W主演を務めるお二人の現場での様子はいかがでしょうか? 時々、周囲のスタッフもドキドキするといいますか、すごく距離が近いんですよね(笑)。(高橋は志尊を)本当のお兄ちゃんのように思っているのかなと。 志尊さんは、他の若いキャストの方にもお兄ちゃんのように接しています。そんな自然体でフラットな感じが、皆さんにとってきっと心地よいのかなと。なつかれている志尊さんをみんなで温かく見ています(笑)。 ――今後のドラマの見どころをお願いします。 第1話から海が渋谷(仲村)と淡島(高橋光臣)と怪しげな会食を続けているのですが、中盤戦からは海の秘密により迫っていきます。 レストラン「K」がどうやって誕生したのか、そして海は何を企んでいるのか、岳はどのように成長していくのかといった部分を楽しんでいただけたらいいなと思います!