冬の味覚の王者「松葉がに」初競り 最高値は1匹150万円「鳥取のカニはおいしいぞ」と落札(鳥取市)
山陰中央テレビ
山陰の冬の味覚の王者「松葉がに」の漁が解禁され、鳥取県内の港では7日早朝、初競りが行われました。初日のご祝儀も込めて最高で1匹150万円で競り落とされました。 7日5時ごろ、鳥取市の鳥取港。4隻の漁船から隠岐諸島周辺の日本海で獲れたオスのズワイガニ「松葉がに」が水揚げされました。 そして午前8時、今シーズンの初セリが行われ、競り場には仲買人の威勢のいい声が響きました。 鳥取県漁業協同組合・船本源司副組合長: 「鳥取のカニは非常に甘いとプロの方にも評価をいただいてますので、ぜひ試していただけたらと思います」 7日は、鳥取県が認定する最高級ブランド「五輝星」の基準、甲羅の幅13.5センチ以上、重さ1.2キログラム以上を満たすカニは水揚げされませんでしたが…。 初日のご祝儀も込めて最高値は1匹150万円が付けられました。 その最高値で競り落としたのは、港近くにある直売所です。 午後、店を訪ねると…。 「150万円のカニ」には特別のスペースが用意されていました。 落札した浜下商店・浜下哲爾社長: 「五輝星はなかったんですけど、鳥取のカニはおいしいぞという意気込みも込めてとらせていただきました」 Qそこに迷いはなかった? 落札した浜下商店・浜下哲爾社長: 「まあちょっと迷いましたかね」 店頭には、7日早朝に水揚げされたばかりの松葉がに。 初物を目当てに訪れた観光客などが早速、品定めしていました。 東京から来た人: 「産地で直で買うのは初めてだからたのしみですね。みそがしっかり入っているのを選んでもらったんでたのしみです」 鳥取県によると、松葉がにの初日の水揚げは県全体では例年よりやや少なく、最高級の「五輝星」が2つの港で合わせて23枚水揚げされたということです。 まずまずのスタートを切った今シーズンの松葉がに漁。気になるのは価格です…。 浜下商店・浜下哲爾社長: 「昨年よりもかなり割安でして、今シーズンはみなさまに食べていただけるチャンスが増えたのではないかと思っています」 例年に比べ、中型から小型のものが多く、この店では7日、店頭での価格は5000円から2万円が中心で、2023年のシーズン初日に比べ、全般的に割安だったということです。このあと11月20日ごろから水揚げが徐々に減り、価格も高くなる見込みだということで、早めの購入がおすすめだということです。 浜下商店・浜下哲爾社長: 「鳥取のかには身詰まりも味噌の風味もとってもいいので、ぜひみなさん、お買い求めになってください。よろしくお願いします」 ズワイガニの漁は、オスの「松葉がに」が2025年3月20日まで、メスの「親がに」は2024年いっぱい続きます。
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