小関裕太「恋敵の葛谷さん(玉森裕太)とのほっこりかわいいシーンも注目です(笑)」『あのクズを殴ってやりたいんだ』インタビュー
婚約者に逃げられた佐藤ほこ美(奈緒)と“沼らせる男”葛谷海里(玉森裕太)の恋とボクシングに懸ける思いを描く火曜ドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』(TBS系 毎週火曜 午後10時~10時57分)。市役所に勤務するほこ美の上司・大葉奏斗を演じている小関裕太さんが、撮影エピソードや見どころ、自身の恋愛観などを語ってくれました。 ◆演じる大葉にどんな印象を抱いていますか? 大葉は仕事ができる爽やかな、視野の広い男性です。がむしゃらに頑張ってるほこ美が好きで、助けたい気持ちはあるけど、本当に必要なときまでは手を差し伸べないようにしている。ステキな上司だと思います。 ◆大葉を演じるうえで意識していることはありますか? 同じ「見守る」にしても、いろんな選択肢があると思うんです。例えばほこ美が結婚を破棄されて落ち込んでいるとき、あえてテンション高く元気づけるのか、あまり余計なことは言わずただ近くにいるのか。最初のころはわりと時間をかけて、監督と話し合いながら進めていきました。その調整ができてからは、わりと落ち着いた、テンションの上げ下げのないキャラクターになってきました。 ◆ほこ美役の奈緒さんとのシーンは、どのような空気感で撮影されていますか? ほこ美とのシーンは市役所で繰り広げる日常の光景が多いので、わりとナチュラルな雰囲気です。大葉とほこ美は上司と部下でありながらツッコみ合える関係性ですし、お互いのアドリブに気づいたら乗っかり合うような掛け合いが楽しいです。 奈緒さんとはいろんな作品で共演していて、よく話もしていたので、安心感がありました。現場の雰囲気って主演の役者さんにより変わるものですけど、今回は奈緒ちゃんの温厚さ、穏やかさ、安心感が充満していて。みんな穏やかで、自然と居心地のいい現場です。 ◆一方、大葉の海里に対する距離感はどんなことを意識されていますか? 大葉はカメラマンとしての葛谷さんをリスペクトしていて、恋敵なのに応援しちゃう感じなんです。恋愛的にはもうちょっと攻めないと…と思うときはありますが、その優しさが大葉の魅力でもあるのかなと。大葉は葛谷さんに限らず周囲のいろんな人に対してリスペクトを持って接していて、僕も見習わなくちゃいけないなと思っています。 ◆イメージ的には、小関さん自身に重なるところもあるのかなと。 大葉はいい人すぎる、優しすぎる気がします(笑)。仕事と恋の距離感って違うものですし、そこが恋愛の難しいところですよね。 ◆中盤からは撫(玉井詩織)の隠された一面も見えてきて、恋模様をかき乱す存在になりそうです。 玉井さん自身は優しくて穏やかで、みんなに好かれるような人なんです。そんな玉井さんのイメージからは想像できないようなシーンが増えてきて、楽しくもあります。ほっこりしていた大葉やほこ美さんとのシーンも少しずつ変わっていくので、そんなところにも注目していただきたいです。 ◆撫のように、いわば裏の顔がある女性をどう思いますか? 僕自身は結構、ああいう女性同士ならではの関係性や会話が描かれるたびに、母や妹からいろんな話やアドバイスを聞く機会が多かったんです。そういう意味では、わりとなじみがあるなと(笑)。僕が演じているからかもしれないけど、大葉もそういう女性同士ならではの空気は何となく察して、言葉を発しているところもあるのかなと思ったりします。 ◆11月12日(火)に放送される6話と、今後の見どころをお願いします。 6話では葛谷さんと、ちょっと今までのドラマや映画にはなかったような、ほっこりかわいいシーンが出てくるんです。あそこだけ切り取ったら別の映像作品になるんじゃないかなというぐらい、キャッチーな光景になっていて。玉森さんと「こんなことなかなかないよね」って、笑いながら撮影しました。放送後の皆さんの反応を楽しみにしています。 恋愛面では、中盤からはほこ美と葛谷さんの間に、ゆい(岡崎紗絵)や大葉も入って来て、恋模様がより複雑になっていきます。それぞれのキャラクターの描写がこまやかで、どんどん展開していくので、いろんな視点から楽しめると思います。今後、ほこ美に対する大葉の思いがあふれてしまうシーンもあるので、注目してください。 ◆ほこ美はボクシングにどんどんのめり込んでいくわけですが、小関さん自身が物事を続けるうえで大事にしていることは? 僕は物事のルーツを掘り下げるのが好きなんです。自分が司会を務めている音楽番組でゲストの方の影響を受けたアーティストを聞くのも好きですし、自分自身の仕事や趣味のギター、乗馬やダンスにしても、なぜそれをしたいのかの理由付けがちゃんとできていて。そうやって自覚することが次に進む力になっている気がします。
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