まさかの”不良債権”…巨人、期待外れのFA戦士(6)FA争奪戦も”離脱ばかり”に
プロ野球選手にとって、フリーエージェント(FA)権の取得は1つの勲章といえるだろう。移籍市場で活発な動きを見せる球団が、読売ジャイアンツだ。しかし、過去を振り返ると、補強失敗となった事例も多くある。ここでは、巨人入りも期待外れの成績に終わったFA戦士を紹介する。
野上亮磨
埼玉西武ライオンズから読売ジャイアンツに加入した野上亮磨は、けがの影響を大きく受けた選手だった。 神村学園高校時代には、3年春の甲子園で準優勝を経験。その後は社会人野球の日産自動車で腕を磨き、3年後にライオンズからドラフト指名を受けた。 プロ1年目から25試合に登板すると、2012年には主に先発として8勝をマーク。翌2013年には初めて2桁勝利(11勝)を挙げ、ローテーションの座を確固たるものとした。 翌年以降も安定した登板数を誇り、2017年に再び11勝をマークすると、同年オフにFA権の行使を表明。阪神タイガースや横浜DeNAベイスターズも興味を示していたが、結果的にはジャイアンツに3年契約で移籍した。 しかし、移籍初年度は4勝にとどまり、シーズン途中からはリリーフへ配置転換。2019年10月には左アキレス腱断裂の大けがを負い、長期離脱を強いられた。手術、リハビリを経て、2021年に一軍復帰。しかし、シーズン序盤の試合で右肩を痛めて緊急降板するなど最後までけがに苦しみ、同年に現役引退を決断した。
ベースボールチャンネル編集部