気持ちは日本代表! ニュル24時間レースに2024年も参戦…世界一過酷といわれる理由とタイヤ戦争と呼ばれるわけとは【Key's note】
日本車が少ないのは悲しい……
世界一過酷なコースと囁かれていることでも理解できるように、マシンとタイヤにとって過酷なばかりか、ドライバーにとっても命懸けの戦いが続きます。24時間レースですから耐久レースの形態には違いありませんが、ペースを抑えて走るチームはほとんどなく、つねにアクセル全開でのレースが続きます。「24時間スプリントレース」とも言われているほどですから、生き残ることすら困難なのです。 やや残念なのは、日本車が少数なことです。僕が参戦する激戦のSP10クラスは14台、すべてのクラスを集めると総勢130台のマシンが集結するのですが、われわれトーヨータイヤが走らせる170号車と171号車のスープラGT4以外の日本車は2台。AT3(環境燃料)クラスのスープラと、SP4Tクラスのスバル「WRX」だけなのです。 かつてはレクサス「LFA」や「RC F」、日産「GT-R」やトヨタ「86」などが参戦していましたが、撤退してしまいました。寂しいものです。 ただ、それだけに気持ちが充実しています。なかでもわれわれは、日本のトーヨータイヤを履く日本車で戦うわけです。日の丸を背負って戦うことで、気力が漲ってくるのです。 レースは6月1日土曜日午後3時(日本時間午後10時)スタートですので、熱い応援をよろしくお願いしますね。
木下隆之
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