稚内大谷「最北端から甲子園へ」 センバツ21世紀枠推薦プレゼン
第95回記念選抜高校野球大会の出場校を決める選考委員会は27日朝に始まり、21世紀枠候補9校の推薦理由説明会が行われた。 【プロの世界へ】22センバツを彩った選手たち 北海道候補校の稚内大谷について、横山泰之・北海道高校野球連盟専務理事は「日本最北端の地から甲子園へ」と紹介。「私立は恵まれているという見方は稚内大谷にはあてはまらない。年間約90日は風速10メートルを超え、昨日の最高気温は氷点下6度と気候は過酷。地域の少子化も深刻で、近くに野球部がある高校が少なくなり、練習試合は札幌などに4時間以上かけてのバス移動が必要で実戦不足となってしまう。10年前には閉校危機があったが、長年の地域との連携が再評価されて、(生徒数の)定員を満たすまでに回復した。実績のあった選手はおらず、地元の選手だけで甲子園に出場することを目標にして努力してきた」とアピールした。 21世紀枠3校を含む出場36校は27日午後に発表される。今春のセンバツは3月10日に組み合わせ抽選会があり、同18日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。【吉見裕都】