合戦場のしだれ桜に栄養剤 樹勢回復に向け保存会 福島県二本松市
福島県二本松市東新殿の「合戦場のしだれ桜」の樹勢回復に向け、保存会は4日、栄養剤を散布した。 推定樹齢200年のベニシダレザクラで、市の天然記念物に指定されている。日本三大桜の一つ「三春滝桜」(三春町)の孫桜とされる。薄紅色の花が滝が流れ落ちるように咲き、人々を魅了してきたが、近年は衰えが目立っていた。樹木医から「非常に厳しい状態」との診断を受け、保存会員らが土壌改良などに取り組んでいる。 4日は保存会の山崎清志会長ら4人が周辺の草を刈り、栄養剤300リットルを枝や根元にまいた。山崎会長は「多くの人に親しまれてきた桜を支えていかなければならない」と話していた。 保存会と岩代観光協会は樹勢回復に必要な費用をクラウドファンディング(CF)で募っている。10月31日まで。寄せられた資金を活用し11月以降、施肥による根の活性化や枯れ枝の剪定などを進めていく方針。