酒田・荒瀬川、国道344号の橋も架け替え 7月豪雨で氾濫、蛇行箇所の河川拡幅
7月の記録的大雨で氾濫し、流域の民家や水田などが浸水被害を受けた酒田市八幡地域の荒瀬川に関して県は、同地域の幹線道路・国道344号の白玉橋を架け替える方針を決めた。同橋の損傷程度は比較的小さいが、河川の蛇行箇所に位置しており、流下能力を高める目的で川幅を広げるため、架け替えの必要があるという。河川拡幅などで氾濫の危険性を下げ、通行の安全も確保する。 白玉橋を含め上流部の大沢地区は荒瀬川の氾濫、同国道の路面崩落などで一時孤立。災害派遣の自衛隊が救助救援活動に当たった。 県は同市八幡タウンセンターで12日夜に開いた説明会で、改良復旧の対象範囲となる長さ約13キロ区間の17橋のうち3橋を撤去し、3橋を架け替える考えを示した。撤去は市道の三保六(さぶろく)、小平沢、前山の3橋。架け替えは国道の白玉橋と、市道の家の前、君畑の2橋。 白玉橋の周辺は川が蛇行している。河川の拡幅は、カーブの内側を広げて蛇行を緩やかにするなどし流下能力向上を図る。具体的な拡幅範囲や工事内容を決めるのは今後となるが、市道の2橋も含め川の拡幅によって新たな橋が必要になる。
撤去する3橋は被災し通行ができない。撤去は市が住民と協議し了解を得た。生活に影響が比較的大きい前山橋は下流の桜橋との間で、左岸側に新たな道を作り利便性を確保する方針。 工事は国の補助を活用して県が実施し、2028年度までに完了させる予定。