「どう責任とるんか」「ミスした奴をクビにしろ」宅配業者に土下座させ動画撮影 46歳男性に有罪判決 大分
宅配便の受け取りを巡り、運送会社の営業所長に土下座をさせるなどしたとして強要罪に問われている被告の男性に対し、大分地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。 【写真を見る】「どう責任とるんか」「ミスした奴をクビにしろ」宅配業者に土下座させ動画撮影 46歳男性に有罪判決 大分 有罪判決を受けたのは、大分市内に住むコンビニ従業員の男性(46)です。判決によりますと、被告は宅配便の誤配送トラブルが2回続いたことから去年2月、大分市内にある運送会社の受付カウンターで、営業所長に「どう責任とるんか」「ミスした奴をクビにしろ」などと大声で怒鳴り、土下座をさせました。また、その様子を自分の携帯電話で撮影しました。 大分地裁で開かれた判決公判で初谷湧紀裁判官は「クレームの域を明らかに超えた非難に値する行為」として、被告に懲役10か月、執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。 客による脅迫や過度な要求は「カスタマーハラスメント」と呼ばれ、社会問題となっています。国は2020年に対策マニュアルを公表し、大分県も企業向けのセミナーを開催するなど取り組みを進めています。 (県雇用労働政策課・浜田洋一参事)「カスタマーハラスメントの定義がはっきりしていません。現時点で一方的にカスハラだと決めつけるのは危険なので、労働者が一人で抱え込むのではなくて、企業全体で対処してほしい」 カスハラ対策として国と県は相談窓口を設置しています。
大分放送