名門・星稜出身プロ選手の現在地! ヤクルトは北村拓己の加入で3人在籍に
セ・リーグ王座奪還を目指すヤクルトは、現役ドラフトで北村 拓己内野手(星稜出身)を巨人から獲得した。 【一覧】星稜高校出身の現役OB 今シーズンの北村は27試合の出場で打率.206(34打数7安打)、0本塁打と苦しんだものの、2軍では打率.305(190打数58安打)、3本塁打、OPS.872と結果を残した。2021年には1軍で53試合の出場で4本塁打、OPS.730とパンチ力の片鱗を見せている。また、遊撃を含めて内野の全ポジションを守れるのも大きな強み。 ヤクルトはオスナ、山田 哲人内野手(履正社出身)、村上 宗隆内野手(九州学院出身)、長岡 秀樹内野手(八千代松陰出身)と、内野のレギュラー陣は強固だが、まずはバックアップとして結果を残しながら、スタメンの機会を手繰り寄せていきたいところだろう。 北村は石川県の星稜高校出身。同校OBには小松 辰雄(元中日)や松井 秀喜(元巨人他)など、錚々たる顔ぶれが並んでいる。現役の選手たちは、今シーズンどのような成績を残したのだろうか。 野手では北村と同様に、島内 宏明外野手(楽天)が苦しんだ。2021年に打点王、2022年には最多安打にベストナインを受賞。今季、3年連続の打撃タイトルを目指したが、104試合の出場で打率.236(322打数76安打)、7本塁打、OPS.667と低迷した。初めて100試合以上の出場があった2016年以降で、ワーストの成績に終わっている。来シーズンは雪辱を期することになる。 一方で、内山 壮真捕手(ヤクルト)は、高卒3年目ながら94試合に出場。本職の捕手だけでなく外野も守りながら、キャリアハイを更新する6本塁打を放った。来シーズンも中村 悠平捕手(福井商出身)や、古賀 優大捕手(明徳義塾出身)との正捕手争いに挑んでいくことになりそうだ。 高卒4年目の山瀬 慎之助捕手(巨人)は、1軍で5試合の出場に終わるも、2軍では72試合の出場で打率.268(179打数48安打)、5本塁打と着実に力をつけてきた。1軍での出番を増やしていきたいところだろう。 投手では、岩下 大輝投手(ロッテ)が27試合(先発1試合)の登板で、30.2回を投げ防御率2.93と、安定した成績を残した。しかし10月に「胸椎黄色靱帯骨化症」の手術を受けている。 奥川 恭伸投手(ヤクルト)は故障もあり1軍では未登板に終わった。2022年も1試合のみの登板で、2年間にわたって1軍では、ほとんど投げていない。高木 京介(巨人)は今シーズン限りで現役を引退した。 奥川、内山に続き、ヤクルトでは3人目の星稜戦士となる北村は、新天地でどのような働きを見せてくれるだろうか。