「一杯でうまい酒というコンセプト」清酒鑑評会で頂点『寒梅酒造』県内初の最優秀賞受賞 震災で蔵が全壊するも「続けるしかない」 宮城・大崎市
東北放送
東北各県の蔵元が作った酒を審査する東北清酒鑑評会で、宮城県大崎市の蔵元「寒梅酒造」が「純米酒の部」の最優秀賞に選ばれました。県内の蔵元が最優秀賞を受賞したのは初めてです。 【写真を見る】「一杯でうまい酒というコンセプト」清酒鑑評会で頂点『寒梅酒造』県内初の最優秀賞受賞 震災で蔵が全壊するも「続けるしかない」 宮城・大崎市 大崎市古川の蔵元「寒梅酒造」です。 今回、ここで醸造された「宮寒梅 醇麗純香」が仙台国税局が行った東北清酒鑑評会の「純米酒の部」で最優秀賞に選ばれました。最優秀賞の受賞は、県内では初の快挙で、5代目の岩崎健弥さんは驚きを隠せません。 寒梅酒造 岩崎健弥代表(40): 「正直驚いている感じ。従業員一堂。まさかという感じ」 受賞した「宮寒梅 醇麗純香」は県の酒造好適米「ひより」と「美山錦」を使った純米大吟醸です。審査では、「華やかで香り良く甘味と酸味が調和している」と高く評価されました。 寒梅酒造 岩崎健弥代表(40): 「一杯でうまい酒というコンセプトがあり、コメのうまみと華やかな香りをあらわしその一杯に込めた味わい。今年はコメが硬かったので、非常に水分管理が難しかった」 1918年(大正7年)に創業した寒梅酒造は13年前の東日本大震災では酒蔵が全壊する被害を受けました。 それでも「続けるしかない」と前を向き蔵を再建。それ以降、自社が所有する田んぼで酒米を栽培するなど地元の原料にこだわった純米酒づくりに力を注いでいます。 寒梅酒造 岩崎健弥代表(40): 「オリジナリティあるその蔵の個性を非常に問われていると思うので、そこを出しつつお客に喜ばれるような酒を目指していきたい」 岩崎さんは「受賞を励みにさらにおいしい純米酒が提供できるよう励んでいきたい」と話していました。 仙台国税局によりますと、この清酒鑑評会は年1回開かれていて、今年は吟醸酒と純米酒の2つの部門にのべ147の蔵元から出品があったということです。
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