夫婦仲が原因で娘が“チック症”に?娘の症状や親の葛藤を描いた漫画がSNSで話題に 母の思いに迫る
生活の変化
その後ねこじまさんは、わっちさんのために離れて暮らす旦那さんと話し合ったり、働き方を改善したりしました。 ーそのときのことでの苦労や、もしくは良かったことなどがあれば教えてください。 仕事に関しては、それまで資格も取って自立しようとも思って必死にやっていたのにもかかわらず、時間を減らしたり辞めたりしたのですが、不思議とそこまでもったいないと感じませんでした。多分私自身も仕事ばかりで子どもたちとの時間があまりなく、おばあちゃんに頼る生活がつらかったのもあると思います。 夫との関係については、最終的にはまた一緒に暮らして今は平和に過ごしていますが、不仲で一度離れていたのでそれを修復するのは本当に本当に大変でした。 でももう一度家族みんなで暮らしたいという思いは実は夫も持っていて、話していく中でお互い素直になれた感じです。このことがあったので、夫婦間での思いやりだったり、相手とうまくやっていくための距離感だったりを考えるきっかけになりました。 ー今のわっちさんは症状も落ち着いているようですが、チックが出ていた頃のことをわっちさんと話し合ったりはしますか? 話します。今回この話を描くにあたっても話をしました。長女はほんのり覚えている感じです。「あーなんか大変だった気がするー!」ってぐらいでした。
同じように悩む人たちへ
ー同じように悩む方に届けたいと発信されていますが、特に伝えたい思いはどんなことですか? もしも私のように咳チックをまだ知らない方がいたとしたら、何か気がつくきっかけになるといいなぁと思います。 しかし、すべてがチックというわけではないので、長女もチックとわかるまでに副鼻腔炎やアレルギーも判明しました。そういったあたりも「もしかして…」という風に気づくきっかけにもなったらいいなぁと思います。 また、チックへの接し方も参考になればと思います。私自身もこの作品を通してたくさんの方にコメントやメッセージをいただきすごく勉強になりました。また同じような思いや悩みを抱えている方がたくさんいらっしゃることを知りました。ぜひ私のInstagramのコメント欄も読んでもらえると参考になることがたくさんあると思います。そして、チックに対するまわりの優しい理解が今よりも増えることを願っています。 原因がわからないと、どうしたらいいかわからずに悩んでしまいますよね。また、チックといっても症状の出方などは人それぞれなので、探り探りになることも。 しかし、そんなとき同じように悩んでいる人と繋がれると心強いですよね。今回のねこじまさん親子のお話に助けられたという人もいることでしょう。
ほ・とせなNEWS編集部