上天草署の新庁舎落成 耐震性能高め、防災機能強化 式典で住民ら祝う
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老朽化に伴い建て替えを進めていた上天草署の落成式が24日、上天草市大矢野町の現地であり、行政関係者や地元住民ら約50人が出席し、新庁舎完成を祝った。 新庁舎は、鉄骨造3階建て。延べ床面積約2800平方メートル。耐震性能を基準の1・5倍に高め、72時間運転可能な発電機を備えるなど防災機能を強化した。緊急時の迅速対応のため幹部宿舎も併設する。総工費は約18億5500万円。2021年10月に着工した。 式では、宮内彰久・熊本県警本部長が「新庁舎は、災害時の拠点として優れた能力を持つ。積極的な警察活動を推進していく」とあいさつ。署員の案内で、出席者らが会議室や道場などの施設を見学した。 新庁舎のうち、各課の執務室などは昨年2月末から先行運用。今年4月には会議室や道場などを含め、全庁舎の利用を始めた。(丸山宗一郎)