日本ハム2位浮上導いた北山亘基、自身初完投を完封で飾る お立ち台で絶叫 「勝てて最亘基(さいこうき)です!!」
(パ・リーグ、日本ハム2-0ロッテ、5回戦、日本ハム4勝1敗、20日、エスコン)日本ハムの3年目、北山亘基投手(25)がロッテ戦に先発し、9回4安打無失点。116球の熱投で自身初の完投を完封で飾った。チームを2位浮上に導いた右腕がお立ち台で絶叫した。 【写真】先制打を放った万波中正「北山さんが投げている試合で今日も打ててよかった」 「僕の下の名前は亘基(こうき)って言うんですけど、今日は勝てて最亘基(さいこうき)です!!」 ロッテ・小島との投手戦を制した。最速154キロの直球で相手打者を手玉にとった。浮き上がるような軌道でバットの芯を外し、フライアウトは14個を数え「フライアウトを取れると、リズムに乗っていける。うまく抑えられた」と胸を張った。 反省を生かした。3日の楽天戦(エスコン)では六回まで完全投球を披露するも「体力的に課題が残った」と七回に連打を浴び、イニング途中に降板。今回は「要点をしっかり抑えた中で強弱がつけられた」と投球にメリハリを付け、最終回でも直球は153キロを計測するなど、最後までスタミナが切れなかった。 研究熱心で、まじめな性格から、ついたニックネームは〝教授〟。このオフはドジャース・山本も師事するトレーナーと投球フォームを改良。レベルアップを求め、山本も実践する左足をほぼ上げないフォームに変更し「もっとそこを突き詰めていけば、より精度も出力も安定して投げ切れる」と向上心を口にする。 マットレスにもこだわり、睡眠時は心拍数などを測定する指輪型のデジタル機器「オラーリング」を装着して健康管理も怠らない徹底ぶりだ。 チームは引き分けを挟んで今季初の3連勝。「ファイターズは優勝を目指してやっている。もっと勝って首位に立てるように」。2年連続最下位からの下克上には、右腕の存在が欠かせない。(加藤次郎)