“有害”「モペッド」が今春に大粛清!? 明確に“原付き”扱いとなり「ペダルのみの走行」でも摘発へ
「知りませんでした」は排除。この春大粛清へ
その上で、この春からモペッドの取り締まりが大幅に強化されることを予告する。 「法改正により、モペッドは”明確に”原付き(原付き1種=50cc以下)扱いとなります。ということは、仮にペダルだけの走行であっても、無免許、ノーヘルメットは違反ということ。問答無用です」と小林氏。自転車のように手軽に乗れ、それでいて、動力で走行できる快適な乗り物――。そんな都合のよい勘違いをして、必要条件を満たさずに乗り回していた悪質モペッドドライバーを、今回の法改正で満を持して駆逐するのだ。 さらに小林氏は次のように宣告する。 「これからもルールを無視してモペッドに乗ろうとしているなら、首を洗って待っておいた方がいいと思います。警察はまず、取り締まりを徹底するために、モペッドに違法に乗車していると摘発されるということを知らしめていくことになります。Xデーはもうこの春です」 3月下旬から、4月の春の交通安全週間(6日~15日)にかけ、警察による違法なモペッドドライバー取り締まりが大々的に行われるという。 約30年前に日本で誕生した電動アシスト自転車は、いまや自転車の主役といえる存在になった。それに便乗するように中国から入ってきたモペッドが、自転車と原付きの区分を混乱させ、”違法乗車”を助長。さらに23年7月には無免許で乗車できる電動キックボードも走行可能になり、いま日本の公道は混沌(こんとん)の極みにある。 この状況を整理するために改正される道交法。それを徹底するための土壌づくりに、まずはモペッドをターゲットにした、車歩道のトラブル排除へ向けた粛清が今春から大々的に実施されることになる。
弁護士JP編集部