価格高騰のブロッコリー 岩手県産が収穫本格化 “宮古らしさ”の出荷方法で市場の評価も高い
岩手めんこいテレビ
5月に値段が高騰していたブロッコリーは、盛岡市中央卸売市場では一時卸値が1個350円と例年の2倍以上となりました。 しかし高騰のピークは先週までに過ぎたとみられています。その理由は県産ブロッコリーの入荷です。 岩手県では沿岸北部を中心に栽培されていて、もうすぐ収穫の最盛期を迎えます。 生育の状況や今後の価格の動きについて聞いてきました。 宮古市の山あいに広がる畑「VillageFarm新里」では、約1.5ヘクタールの畑でブロッコリーを育てています。 VillageFarm新里 久保田智治さん 「最盛期になれば、4時くらいから始めて帰ってきて夜9時ということもある」 すでに収穫が始まっていて6月が最盛期ですが、その出来栄えはどうでしょうか。 VillageFarm新里 久保田智治さん 「雨がなかなか降らなくて、ブロッコリーの生育が遅れた。悩まされたが今は非常にいい状態でできている」 宮古地域では夏野菜が本格化する前の作物として2002年からブロッコリーの栽培が始まり、現在は県内の出荷量の約6割を占めています。 その気候もブロッコリーに適しているそうです。 VillageFarm新里 久保田智治さん 「海風が入ってくるので宮古地域は涼しい気候で、ブロッコリーに適した立地だと思う」 また出荷の方法にも「宮古らしさ」があります。魚のように発泡スチロールに詰め、農協などで氷を入れて出荷しています。 VillageFarm新里 久保田智治さん 「沿岸地域なので氷も手に入りやすいし、ブロッコリーの鮮度を維持したままスーパーに並ぶので、良い地域でブロッコリーが作られている」 市場でも宮古地域のブロッコリーは評価が高いといいます。 丸モ盛岡中央青果 小林良一さん 「やはり鮮度がとてもいい。段ボールで運ぶよりも何日も保つので取り扱いやすいと聞く」 現在も高値が続くブロッコリーですが、今後、県産の入荷が増えるにつれて価格は落ち着く見込みだといいます。 丸モ盛岡中央青果 小林良一さん 「先週末から入荷が増えてきている。高騰の時と比べると半分に近い。例年並みの相場で推移していくと思う」
岩手めんこいテレビ